居酒屋で開いたメニュー、衝撃のレアカードに目を疑う… 誇り高き決闘者から称賛の声
富山県の居酒屋で遭遇したメニュー表、その内容が「完全に遊戯王カード」と話題に。全国の決闘者(デュエリスト)に、衝撃が走っているのだ。
初めて訪れる飲食店で「お品書き」をチェックする瞬間は、非常にワクワクするもの。メニューそのものはもちろん、個性的なメニュー名や、メニュー表の工夫にクスリとした経験はないだろうか。
なお現在ツイッター上では、富山県のとある居酒屋にて発見された「個性的すぎるメニュー表」に、称賛の声が寄せられているのだ。
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■「居酒屋で爆笑」の理由が最高すぎる
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・かなでさんの投稿した1件のツイート。こちらの投稿には「居酒屋来たら遊戯王カードで草」と意味深な1文が綴られており、一体どういうことなのか…? と、思わず首を傾げてしまう。
しかし、ツイートに添えられた写真を見ると、即座に納得。そこには、トレーディングカードゲーム(TCG)にハマった経験がある人ならば誰もが見覚えある「カードファイル」を模したメニュー表が確認できたのだった。
■「センスが良すぎる」と決闘者に大ウケ
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」(以下、遊戯王カード)といえば、世界中に熱狂的なプレイヤーが存在する、大人気TCG。件のメニュー表は、遊戯王カードの「イラスト位置」「テキスト位置」「星の数」といった要素を見事にオマージュしており、非常に高度なリスペクト精神が感じられたのだ。
個人的には「ぶりかま塩焼き」のメニューに記された「召喚に時間はかかるが、脂がのって美味しいので、2ターン程度でフィールドから消える」という分かりやすく、且つカードゲーマーの心理を的確に理解したテキスト文が非常に好みである。
前出のツイートは投稿から2日足らずで1万件以上ものRTを叩き出しており、世の決闘者(デュエリスト)からは「センスが良すぎる」「このお店、行ってみたいわ」「『オレのターン!』って叫びながら提供してほしい」「融合して、新しいメニュー作れないかな」などなど、称賛の声が多数寄せられていたのだ。
ツイート投稿主・かなでさんは、友人に勧められたことがきっかけで、同店を訪れたそう。その際、あまりにも凝ったメニュー表を発見し、感動してツイートを投稿したワケだ。
そこで今回は魅力的なメニュー表で話題の、富山県富山市にある「炙り居酒屋 たすき 富山駅前店」オーナーに、詳しい話を聞いてみることに。すると、思わず耳を疑う「驚きの事実」が明らかになったのだ…。
■それにしてもオーナー、ノリノリである
ユニークなメニュー表が誕生した経緯について、同店オーナーは「レイアウトにおけるZ型の視線誘導を意識したメニューを安価に作りたい、という考えがきっかけです」と振り返る。
季節やトレンドの動向・新商品の追加など、一部分変更のたびにメニューを一新することが「猛烈に面倒くさかった」とのことで、フレキシブルにレイアウトを変更したり、必要な種類のカードを作成するだけで良い「TCG風メニュー表」はまさに名案に思えたのだが…蓋を開けてみると、実際はカードを作成する方がよほど手間で、コストも割高になってしまったそう。
しかし、そうした労力が今回の「大きなバズり」に繋がったため、世の中何が起こるか本当に分からないものである。
ちなみに、本家「遊戯王カード」では星の数は「レベル数」を表すが、同店メニューにおける星の数は「おすすめ度」を表しているのだ。店舗からは「看板メニューは星8、美味しいけれど個人的に苦手なメニューは星1、といった感じです」「私が遊戯王カードで遊んでいたのは、エキスパートルール導入前なので、ご注文の際の生贄や、エクシーズ素材は不要となっております」とのコメントも寄せられており、このオーナー、完全にノリノリである。
■オーナーが明かす「衝撃の事実」
しかし、そんなオーナーにも「恐れていること」が1つだけあると判明。…というのも、前出のコメント通り、同オーナーが「遊戯王カード」を嗜んでいたのは過去の話である。
概して「遊戯王カード」のプレイヤーは誇り高き決闘者が多いものだが、漫画『遊☆戯☆王』に登場する決闘者の中には「通行人はどいてた方がいいぜ!」「今日、この街は戦場と化すんだからよ!」などと、交戦的なワードを常用する狂戦士(バーサーカー)も珍しくない。
そうした背景もあってか、オーナーは「決闘(デュエル)を申し込まれやしないかと、戦々恐々です。私は『マジック:ザ・ギャザリング』(以下、MTG)のプレイヤーであり、遊戯王カードに関しては、にわかもいいところなのです…」と、悩ましげに口にしていたのであった。
そんなお茶目なオーナーのいる「炙り居酒屋 たすき」は、地元・富山の醤油を使ったもつ鍋と、もつの唐揚げが看板メニュー。オーナーからは「レア度の高いお酒と、私自身も人気です」とのコメントも寄せられており、人気の秘訣が一瞬で理解できた気がする。
メニュー注文の際は「生贄」(サクる)でなく、「マナを払って注文」と伝えた方が、MTGプレイヤーのオーナーの心に刺さるかもしれない。
【店舗詳細】
「炙り居酒屋 たすき 富山駅前店」※月曜定休
富山県富山市新富町1-3-9