紛失した高級財布が国境を越えて持ち主の元へ 経緯を知り「どう恩返しすれば…」
マクドナルドで、大切なルイ・ヴィトンの財布を紛失した女性。意気消沈するも、オーストラリアから1個の小包が届き…。
財布やパスポートを紛失したときのショックは、非常に大きい。現金が多く入っていなくても、財布の中に運転免許証、健康保険証、クレジットカードなどを入れている人は多く、すべてを一気に失うことになってしまうからだ。
財布を紛失し意気消沈していた女性の感動の体験談を、シンガポールの『STOMP』『AsiaOne』や『The Straits Times』などが続々と報じている。
■財布紛失から2時間が経過
マレーシアに住むシェリーさんは4月6日の午前10時頃、マクドナルドで飲食した後に、大切に使っていたルイ・ヴィトンの財布を紛失したことに気がついた。
店舗を出てからすでに2時間が経過していたため、諦め半分で再びマクドナルドを訪れるも、やはり財布は見つからなかったという。
■オーストラリアから小包
しかし数週間後、すっかり意気消沈したシェリーさんのもとに、オーストラリアから1個の小包が送られてきた。箱を開けてみると、なん中には紛失した財布が入っていたのだった。
入れていた現金やクレジットカード、身分証明書もそのままだったうえ、そこにはイギリスに暮らしているベリーさんという夫妻からの手紙が同封されていた。
■財布を見付けたイギリス人夫妻
ベリーさん夫妻からの手紙には、「マクドナルドで財布を見つけましたが、お店のスタッフに預けるのは少々不安がありました」と書かれてあった。
夫妻は中の身分証明書に気づき、自宅まで届けようとしたが、オーストラリアに向かうフライトが迫っていたため、オーストラリアから国際郵便で財布を送り届けようと考えた。念のため、マクドナルドの従業員と警察にはそのことを通知しておいたという。
■感動でいっぱいの女性
シェリーさんは「どう恩返しをすればいいか分かりません。夫妻から学んだ親切心を、少しでも多くの人に知ってもらえたら」と、『STOMP』に寄稿することを思い立ったとしている。
「もし財布が見つかっても、中身は盗まれ、悪用されているだろう」と思い込んでいたシェリーさんは、ベリーさん夫妻の優しさにいたく感動している。世の中も、まだまだ捨てたものではないようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)