腎臓提供でがんが見つかったドナー男性 「人の命を救うと同時に僕も救われた」
「尊い命を救ってあげたい」。そう考えて腎臓の提供に踏み切った勇気ある男性が命拾いした。
病気でつらい思いをしている大事な友人に、自分の腎臓をあげようと考え、ドナーになった男性。すると手術中に、早期発見が困難なタイプのがんが見つかった。
「臓器を提供したおかげで自分も救われたのです」と喜ぶ男性について、『InspireMore.com』など海外のメディアが伝えている。
■コーチの勇気ある決断
アメリカの高校でレスリングコーチとして指導に励んできた不動産業者ジョディ・カラムさんが、重い病気を患い腎臓移植が必要になった友人を「どうしても助けてあげたい」と考えるようになった。
「僕がドナーになってあげよう」と考えたジョディさんは、さっそく検査を受けて腎臓提供を決意。準備は着々と進み、ようやく手術の日が訪れた。
■医師が気づいた異変
手術開始後、外科医は“あること”に気づいた。ジョディさんの体には、通常は早期発見が非常に困難とされるがんができていたのだ。
がんの種類については公表されていないが、ジョディさんによると「手遅れになるまで兆候があらわれないタイプ」とのこと。しかし医師が発見してくれたため、そちらについては早い段階で除去してもらうことができたそうだ。
■溢れる喜びの声
ジョディさんはSNSに「今日、僕は腎臓を提供しました」「それと同時に、僕は自分の命を救う誕生日ギフトを頂きました」と、がん摘出をギフトと表現する投稿をした。
また「人のためになる決断を下せば、自分にも良いことが返ってくるのです」「人の命を救うことで達成感を味わいたいと思っていたのですが、自分の命も救う結果になりました」とも書き込んでいる。
家族もジョディさんが救われたことに感謝し、「神様は素晴らしい」とコメントした。
手術を無事に終えたジョディさんは、調子も良く回復中とのこと。この経緯を知った人々は喜び、「無事で良かった」「早く元気になってください」「素晴らしい話に感激した」といったコメントを多数書き込んでいる。
・合わせて読みたい→重病の父に娘が内緒で腎臓提供 「臓器はもらえない」と拒否されても諦めず
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)