20代男性が父親の目の前でサメに食い殺される 「父さん、助けて」と悲鳴
「逃げろ」という声もあがったが間に合わず、男性は一瞬でサメに襲われ死亡した。その場にいた恋人と父親にはどうすることもできなかった。
エジプトに滞在していた男性が、海でサメに襲われて死亡した。父親が見ている前で起こった悲劇だったことを、『Daily Mail』など海外メディアが伝えている。
■サメに襲われた男性
ロシア出身の男性ウラジーミル・ポポフさん(23)が、滞在先のエジプトで恋人や父親と海へ行き、サメに襲われるという悲劇に見舞われた。
一緒に泳いでいた恋人は、逃げ切ることができた。ウラジーミルさんも必死にもがき「父さん、助けて」と大声を上げたが、サメはウラジーミルさんを離そうとしなかったという。
その場にいた観光客たちは慌てて海から上がり、ウラジーミルさんに向かって「泳げ」「逃げて」「急ぐんだ、サメだぞ!」と声を張り上げた。
■目撃者の目の前で…
サメは容赦なくウラジーミルさんを襲い、食い殺してしまった。その様子を見ていたという人物は、「まさに私の目の前でウラジーミルさんはサメに食われてしまったんです」とコメントしている。
その後にサメは捕獲され、船で陸に運ばれたあと処分されたと伝えられた。
■「一瞬だった」と話す父親
息子の悲惨な最期を目撃した父親はメディアの取材に応じ、「のんびりしようと考えてビーチに行ったのに、息子がサメに襲われてしまいました」「一瞬の出来事でした」「何がしてやれたというのでしょう、あの子は20秒で挽肉にされてしまったんです」と悔しそうに語った。
また悲劇の現場については安全な場所だったと強調し、「あんなことは過去に一度もありませんでした」「不吉な運命のようなものです」ともコメントしている。
■遺灰は母国へ
ウクライナへの軍事侵攻などで揺れるロシアを離れ、数ヶ月前に父親とエジプトに移ったばかりだったウラジーミルさん。
父親は回収した遺体を火葬する予定で、遺灰は故郷ロシアに戻したいと明かしている。またサメから逃げ切った恋人は、この件についてコメントを出していないもようだ。
間もなく誕生日を迎えるはずだったウラジーミルさんは、モスクワでの暮らしがとても好きだったという。人柄が良い好青年で、父親を深く敬愛していたと伝えられている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)