14歳少年と父親が敵対する生徒を殺害 「親が犯行けしかけた」と被害者の母親は激怒

学校でのトラブルが原因で、14歳の少年1名が殺害された。被害者にいじめられていたとされる少年の父親も、犯行に加担したとみられている。

学校

14歳の少年たちが学校でもめ、1名が死亡する殺人事件に発展してしまった。悲劇が起こるまでの経緯を『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。


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■16歳少年による通報

7日午後11時50分頃のこと、ある少年(16)が慌てた様子で警察に通報し、「14歳の友人が襲われました」と伝えた。

「加害者は同じく14歳で、ふたりは同じ学校に通う生徒です」「友人を襲ったのは加害少年とその父親です」と聞いて駆けつけた警察官たちは、現場で少年1名の遺体を発見。

ただちに状態を確認したところ首に重傷を負っており、遺体のすぐそばには約36センチの大きなナイフが転がっていた。

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■学校でのトラブルが激化

死亡した少年の友人によると、被害少年と加害少年は仲が悪く学校でもトラブルが絶えず、ついには「決着をつけよう」という流れになった。

そこで被害少年が友人6名を連れて約束の場所に行ったところ、加害少年は父親(48)と総勢20名の仲間と一緒に姿を現したのだという。

被害少年はさすがに怖くなり逃げ出したが、加害少年とその父親が後を追い、ナイフで切りつける恐ろしい事態に。このとき被害少年の友人1名も襲われ、背中に深い切り傷を負った。

その他の少年たちが必死に逃げて警察に連絡し、加害少年と父親は自首により逮捕された。


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■家族・親族らの証言

警察は加害者、被害者双方の家族から話を聞き、二人が確かにもめていたという事実を確認した。加害少年のオバにあたる女性(50)によると、加害少年は同級生のいじめに悩み、転校を希望していたとのこと。

しかしオバは反対し、「このまま頑張って、今通っている中学校を卒業したほうがいい」と話していたのだという。

また別の親戚も加害少年が受けていたいじめに言及し、「被害者とその仲間から、事件が起こった日の朝にも嫌がらせを受けたんです」と告白している。

そして死亡した少年の母親(35)は「子供たちが学校で喧嘩を繰り返していたことは知っていました」「父親が子供に犯行をけしかけたと知って、がっかりしています」と述べ、怒りをあらわにした。

学校がどこまで把握し、問題解決に向け努力していたのかについては、現時点では分かっていない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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