老若男女を次々虜にする「謎マシン」 その“誕生秘話”に誰もがニッコリ
子供だけでなく大人も遊んでみたい…これぞマジもんのスイッチだ。
もしあなたの前に「謎の押しボタン」があったら、「ポチッとな」とやってみたくなるのが人間の”性”ではないだろうか。今ツイッターでは、そんな誰もが持つ童心をくすぐる斜め上のマシンが注目を集めている。
【話題の投稿】これは永遠にいじってしまいそう…ユニークでシュールなおもちゃが完成
■これぞガチな「スイッチ」
「子が最近やたらといろんなスイッチを押したがるので、『スイッチの集合体』を作りました」とコメントを添え、大小様々なボタンやスイッチが合体した謎マシン写真を投稿したのは、ツイッターユーザーのしげるさん。
お子さんの希望をそのまま叶えたわけだが、本当にこれが正解なのかわからないシュールな光景だ。
ゲーセンの筐体で見るような青と赤のボタンや、カチッと押すタイプのスイッチ、トグルスイッチといわれるレバー付きのものまで様々あり、見ているだけでも楽しい。意味もなく暇つぶしで押し続けてしまいそう…。
■「自爆スイッチ」追加希望の声
我が子の願望を叶える今回のマシンへの反響は大きく、「市販品かと思った! 工作できるパパ強い」「こうやって作ってもらえてお子さん嬉しいでしょうね」「子供の時から本物に触れるのは良きかと思います!」と絶賛の嵐。
また「うちの子もスイッチ好きでスイッチ押せる玩具作った」「自分も中学生の時にこんな特に意味にないものを自作」「昔作りました!大人が結構押しちゃうんですよね」など、同じ経験のある同胞もちらほら。
また、異例の追加リクエストも多々あり、「可能なら色付き豆電球数数個と検流計と時計つけてスイッチいじると豆電球がついたり消えたり検流計の値が変わったら面白そう」「緊急ボタンも組み込みたい」「非常停止ボタンも追加させてあげたい」「自爆スイッチとファイナルフュージョン承認スイッチを追加で」とアドバイスする声も。
記者は、そんな斜め上のおもちゃを制作したしげるさんを取材した!
■お子さんお気に入りのおもちゃに
しげるさんのお子さんは取材時点で1歳3ヶ月。マシンはスイッチはあれども電源不要なので、パチパチと操作できるだけ。しかし、お子さんはとっても気に入ってくれたらしい。
「割と気に入ったようで、今でも遊んでいます。自分で操作せず、親に(マシンを)持たせて親がパチパチと操作しているところを見るという遊び方でも遊んでいます!」(しげるさん)。
■3Dプリンターを活用
気になる制作の方法は?
「秋月電子でスイッチ類を購入、採寸して簡単な図面を書き、Tinkercadにて設計。それを3Dプリンターで出力して、スイッチを接着して完成しました」としげるさん。
秋葉原などのパーツショップでボタンなどの電子パーツを買い、制作したわけだ。個人でここまでのクオリティに仕上げられるのはスゴい。市販で売ってたらこれは買っちゃうな…。
「3Dプリンターで作った子供向けの別のおもちゃとしては、子供がFire TVのリモコンをかじるので、リモコンを採寸して3Dモデルを作って出力した『Fire TVのリモコンっぽい棒』などがあります」(しげるさん)。
■まさかの「追加注文」も
3Dプリンターの可能性は無限だ。これから作りたいおもちゃについても伺った。
「特にありませんが、その時々で子供がほしがりそうなものを作れるといいなと思います」と明かしてくれたしげるさんだったが、後日、とあるところから「受注」を受けたとも。
「いつも子がお世話になっている児童館から『お代は払うから作ってほしい』と頼まれたので、スイッチの集合体2号機を納品した」との投稿もしており、この作品は、子供を遊ばせる大人の目から見ても興味深いものだったらしい。
おもちゃは子供の発達にとても大切なもの。お子さんの成長と共に、これからもユニークなおもちゃを生み出していってほしい。