生後2日の娘を父親が床に落として殺害 「絶対に息子を産め」と妻を脅迫しDVも
「次も娘だったら離婚」と話していた男が妻の産後に血迷い、生まれて間がない娘を殺害してしまった。
3人目の子は絶対に息子だと信じ期待していた父親が、娘の誕生に衝撃を受け凶行に及んだ。『Times of India』などインドのメディアが伝えた。
■息子の誕生を望んだ男
インドのウッタル・プラデーシュ州で農夫として働く男(37)は、約5年前に結婚。妻(28)は次々と妊娠・出産し、娘2人に恵まれた。
しかしそんな中、妻が再び妊娠。「今度こそ息子が欲しい」と強く望んだ男は妻にプレッシャーをかけるようになり、「絶対に息子を産め」「次も娘だったら離婚だからな」などと言って苦しめた。
■妻は夫のDVを乗り越え出産
男は妊娠したことを知っていながら、妻のお腹を叩くといったDVを連発。しかし妻はどうにか臨月を迎え、ようやく第3子の出産を無事に終えた。
しかし生まれたのは娘だった。しかも健康上の問題を抱えていたため、担当医は「施設の整った病院に娘さんを移しましょう」と提案したが、息子が生まれず腹を立てた夫はそれを拒絶した。
■娘を床に放り投げる
妻が第3子出産をしてから2日目。生まれて間がない娘を膝に乗せていた男はいきなり血迷い、娘を床に放り投げるという凶行に及んだ。これによって致命傷を負った娘が死亡したため、妻とその実母が警察に被害届を提出した。
当局は妻に「旦那さんと話し合って和解を…」と説得を試みた。しかし妻がそれを拒否し「夫を罰してほしい」と要求したことから、当局もより詳しく調べを進める方針を固めた。
■過去にも悲劇が…
2年前にはやはりインドで暮らす男が妻と2人の娘を井戸に突き落とし、上から石などを投げつける事件を起こした。悲鳴を聞いて駆けつけた村人たちが妻と生後半年の娘を救出したが、8歳の娘は溺死。男はその日のうちに逮捕されたと伝えられた。
子供の性別に異常にこだわる国や地域は今もある。こうした事件の再発防止に向け取り組んでいる地域もあるというが、再び起こった悲劇に多くの人が驚き胸を痛めている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)