動物園のゾウもヨガレッスンを受ける時代 ポーズを決める動画が話題
動物園のゾウがヨガレッスンを受けていることで話題に。前足と鼻で体を支えるポーズは圧巻だ。
健康を意識し、ジム通いやウォーキング、ジョギングをする人は多い。なかでも、世界中かつ男女問わず人気なのがヨガだ。しかも人間だけでなく、動物まで実践しているようで…。
興味深い話題をアメリカの『NEW YORK POST』やインドの『NEWS 18』が報じた。
■動物園のヨガは2014年から
さまざまなポーズを取るヨガは、普段あまり動かすことのない筋肉や関節を使うことで、脳のあらゆる分野が刺激され、生命力が覚醒していくと言われている。積極的で前向きな思考、そして安定した気持ちになれるなど、体に良いことずくめなのだ。
アメリカ・テキサス州にあるヒューストン動物園では、2014年から毎日、飼育員が12頭のゾウたちにヨガレッスンを行っているという。
■難しいポーズもクリアするゾウ
驚くべき身体能力を見せているのは、体重が約3,000キロもある40歳のテスというゾウ。鼻と前足だけで体を支え、柔軟なストレッチのポーズを決めてみせる。
レッスンは個体によって違い、30秒~5分ほど。年齢が上がるにつれ、1日2回行うゾウもいるという。
飼育員のクリステン・ウィンドルさんは、「元は皮膚や手足、口周りのチェックを毎日行うだけでしたが、柔軟性や関節の動きも調べてみようと、ヨガを取り入れることにしました」と説明している。
■生まれてすぐにトレーニング開始
ゾウが生まれると、すぐにヨガのトレーニングを始める。飼育員たちは子ゾウに自分の名前を覚えさせ、それから少しずつ人間からのタッチに慣れさせるそうだ。
その後、徐々にヨガのポーズを覚えさせ、成功するとフルーツやパンといったご褒美をプレゼント。
まれにゾウたちの気が向かない日もあるといい、「そんな時は無理強いはしません。でも彼らはおやつをもらえませんから、次第にやるようになるんです」と明かしている。
■年齢や状態によってポーズに変化も
2歳のテディーは今、さまざまな動きを学んでいる最中だ。飼育員が棒に取り付けたテニスボールで全身をつつき、自分の体を識別していくトレーニングが行われており、それが終了すると、飼育員からの口頭命令に応じるようになるという。
ポーズはすべて野生のゾウがする動きを真似ており、飼育されている12頭それぞれの年齢や状態によって変えている。なお、動物園水族館協会はゾウを飼育している全動物園に、何らかの運動療法を義務付けているそうだ。
■鼻と脚でヨガのポーズを決めるゾウ
@chroncom This elephants crow pose is better than ours 😳 #yoga #yogi #elephant #zoo
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)