コンビニのオーナーが10代少年を追いかけ殺害 「万引きされるかと思った」
「万引きされる」と考えたコンビニのオーナーが少年の後を追い、背中に向けて発砲。殺人容疑で逮捕された。
ガソリンスタンドに併設されているコンビニを利用した少年をオーナーが追いかけ、殺害するという事件が起こった。警察からも驚きの声が上がっていることを、『NBC News』『Fox News』などアメリカのメディアが伝えている。
■万引きの疑いをかける
先日の午後8時頃、アメリカ・サウスカロライナ州にあるコンビニにひとりの少年(14)が来店。店内の冷蔵庫からペットボトル4本を取り出したが買うことはなく、すべて元の場所に戻した。
その様子を眺めていたオーナー(58)とその息子は万引きを疑い、少年と口論に。ほどなくして少年は店を出たが、オーナーは銃を持って息子と一緒に少年の後を追った。
■オーナーが発砲し少年が死亡
驚いた少年は必死に逃げ、途中で一度転倒たもののすぐに立ち上がり、再び駆け出した。その時オーナーの息子が「あいつ、銃を持っている」と言ったことから、焦ったオーナーは少年に向けて発砲。
目撃者が通報し少年は病院に搬送されたが、腰背部を撃たれており助からなかった。
現場に急行した現地警察は、オーナーを逮捕。また少年の物らしき銃を発見・回収し慎重に捜査を行ったというが、「少年が銃をオーナーらに向けた」といった情報は得られなかったと公表した。
■ショックを受けた目撃者
事件を目撃し通報した人物は、地元のメディアの取材に匿名で応じて「あの店で買い物したいなんていう人は、もういないでしょう」「みんな好戦的だし、何が起こるか分かったもんじゃない」「あんなふうに死ぬべき子ではなかったのに…」と述べ、少年の早すぎる死を悼んだ。
また目撃者は「子供たちはあの店にもしょっちゅう出入りしているんです」とも話し、自分の家族や近所の子供たちを心配しているという。
■警察も困惑
警察はオーナーの行動について「無分別だし道理が通っていません」「嘆き悲しんでいる遺族がいるのです」「地域の人々も、14歳の少年が撃たれたことを悲しく思っています」と話した。
また当局は監視カメラの映像を調べ、「水を万引きしようとしていた」というオーナーの主張は正しくないという見方を公表。
「少年は冷蔵庫から水を取り出しましたが、元の場所に戻しました」「仮に万引きした事実があったとしても、普通は撃ったりはしないでしょう」と、容疑者の行動を強く非難している。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)