東京消防庁が喚起、“消毒用アルコールの危険性”がわかる動画が衝撃 知らなかった…
今年5月、福岡県の専門学校で起きたバーベキュー火災。その原因となった消毒用アルコールの危険性について、注意を促した東京消防庁の動画に注目が集まっている。
福岡県の美容専門学校で5月、バーベキュー中に火災が発生し、火傷を負った生徒4人のうち1人が今月6日に死亡した。その原因となったという消毒用アルコールの危険性について東京消防庁が呼びかけている。
■バーベキューでの火災事故に衝撃
事故の原因は、炭に消毒用のアルコールをかけたことだという。
学校側は“熱中症対策として短時間で焼くため”火がつきやすいようにと、あらかじめ炭に消毒用アルコールをかけており、コンロ1台の火が消えそうになったことから教師が炭に消毒用アルコールを追加。すると「ボン」という音とともに爆発的に炎上、近くにいた18歳から20歳までの男性生徒4人の衣服などに燃え移ったという。
この事故にツイッターでは「手指消毒用のアルコールをなぜ全く違う用途で使うのかが分からない」「さすがにアルコールが火にダメはわかるやろ」「炭火が弱い…せや! アルコールかけたろって短絡思考が怖い」などと衝撃の声が多数上がった。
■燃えていても見えない
そんな中、東京消防庁が「注意! 消毒用アルコールの危険性!」とその危険性が分かる動画を公開。「消毒用アルコールは火気により引火しやすく、発生する可燃性の蒸気は空気より重く、低いところに滞留しやすい特性があるので取扱い時は注意が必要です!!」と呼びかけた。
動画ではアルコールの入った容器に着火。「燃えています」と指された矢印の先に火は目視できないが、照明を消した途端、青い火が燃えていることが分かる。消毒用アルコールの主成分であるエタノールは「燃えていても炎が見えにくいのも特徴です!!」とのことだ。
■火の近くでの使用や詰替はしない
動画では「引火しやすい」という点についても実演し、火の近くで使用したり、詰替えを行うことは非常に危険と注意喚起。
調べてみると市販されている消毒液の多くはアルコール濃度が60%以上で消防法上の危険物にあたるといい、さらにラベルには「火気注意」「火気厳禁」などといった表記も。
火の気のある場所での使用はしないように気をつけなければならないのはもちろん、今回の事故のように本来の用途から外れた使い方はしてはならない。
■「怖い」「知らなかった」
事故の際、男子生徒が熱いともがくも「ついた火が青く見えづらかったため、学校関係者は何が起きているかよくわからなかった」というが、この動画を見たユーザーからは「これは分からんわ…」とのコメントが。
また、消毒用アルコールの危険性について「知らなかった」「怖えええええええ」などと衝撃の声のほか、「何気なくやってしまいそうなだけに怖い」「台所で使いがちな自分のためにメモ」との声も上がっている。