『孤独のグルメ』で絶賛された皿うどんが最高 ドラマに登場した「アイテム」も大活躍
『孤独のグルメ』で紹介後、一時閉店した「長崎飯店」。リニューアルした店に行ってみると…。
「腹が…減った」──。松重豊が主演を務め、熱狂的なファンも多いドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)シリーズ。過去に、同作で紹介された皿うどん店は放送後、移転のため一時閉店していた。
この春から場所を変え、リニューアルした店舗に行ってみると…。
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■50年近く営業した老舗中華店
『孤独のグルメ』は2012年に放送スタート。個人で輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、仕事先で空腹に見舞われて店を探し、一人で食事する様子を描いたドラマだ。
冒頭に紹介した店舗は、17年の『孤独のグルメ Season6』で訪れた東京・渋谷にある「長崎飯店 渋谷店」。同店は1975年に創業し、本格中華と長崎ちゃんぽん、皿うどんを提供してきた。
渋谷駅から徒歩5分の多くの飲食店が立ち並ぶエリアで、長年愛されていたが、今年1月中旬、「道玄坂二丁目南地区」の再開発によるビル解体工事に伴い、閉店。48年間続いた場所ではピリオドを打つことになった。
4月18日から、移転した店舗で営業を続けている。
■移転した店舗に行ってみると…
5月下旬、移転した店舗に足を運んだ。場所は、渋谷駅西口から徒歩2分の国道246号沿い。建物は新しくなったが、白色でシンプルなデザインの看板は変わらない。
店の外には、『孤独のグルメ』のポスターが貼られており、「愛」を感じる。オープン直後の午前11時に訪れたところ、すでに並んでいる客が。場所は変わっても、大人気のようだ。
ドラマで絶賛されていた「皿うどん」(950円)と「春巻き」(2本700円)を注文。皿うどんは油で揚げた堅めの「バリバリ麺」がお馴染みだが、この店では柔らかい「軟麺」も提供している。
松重はこちらを食べていたので、柔らかい麺でお願いした。
■松重チョイスの料理を食べてみた
待つこと数分で注文の品が運ばれてきた。まずは揚げたての春巻きからいただく。
噛んだ瞬間、サクッと心地良い音が響き、中から熱々の餡が出てくる。パリパリした食感に優しい味付けでクセになる。
続いて、メインの皿うどんに箸を伸ばす。皿うどんで「軟麺」は初めてだったが、もちもちの太麺で、表面にほんのり焦げ目が付いていて美味しい。
上には定番のキャベツやかまぼこはもちろん、イカ、タコ、あさりなど海鮮系の具材もたっぷり乗っている。海鮮が多いためか、餡に独特のコクがある。
記者はこれまでチェーン店の皿うどんしか食べたことがなかったのだが、この店のものは明らかに一線を画している…。
■ドラマで活躍したあの「アイテム」も
半分ほど食べたところで味変。皿うどんの味変といえば、酢やからしがベターだが、ドラマではソースをかけていたので、こちらをチョイス。
一般的なソースではなく、長崎特製の「金蝶ソース」というウスターソースを使う。作中だと、店員が厨房から持ってきてくれるのだが、卓上に置いてあった。
皿うどんが塩味ベースだったので味が衝突しないか心配だったが、やや甘めのこのソースが程よいパンチを与えてくれ、箸が進んだ。最後まで飽きることなく完食。
『孤独のグルメ』ではメインの料理を平らげたと思ったら、同じくらいボリュームのある料理を追加注文することでお馴染み。「長崎飯店」でも、松重は今回紹介した2品を食べた後、「特上ちゃんぽん(麺少なめ)」を食していた。
記者も人並み以上に食べる「大食い」を自負しているが、皿うどんと春巻きでお腹一杯に。改めて、「井之頭五郎」もとい、松重の恐るべき食欲を思い知った…。
移転後も、最高の料理を提供する「長崎飯店」、ぜひ足を運んでほしい。
【店舗詳細】
「長崎飯店 渋谷店」
東京都渋谷区道玄坂1-9-1
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)