ひろゆき氏、日本企業が中途より新卒を優遇する理由をズバリ 「頑張るだけ無駄」の声も…
西村博之氏が、日本の企業が成果を出す中途よりも新卒を優遇する理由について解説。管理職の「合理的な考え」とは…。
インターネット掲示板「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」創設者のひろゆきこと西村博之氏がこのほど、公式YouTubeチャンネル『ひろゆき,hiroyuki』にてライブ配信を実施。日本の企業が中途採用よりも新卒採用を優遇する理由について語った。
■「安い給料で使える」
日本の企業が新卒採用を優遇する理由について、ひろゆき氏は「なんで新卒を優遇するかっていうと、2つの理由があって、優秀な人に給料を払わないで、高い生産性を安い給料で使える」と話す。
理系の優秀な学生を例に、「新卒で大企業に入りましたっていうと、年収400万円スタートなんですよ。それがみんな当たり前だと思ってる」としつつ、「そのレベルの人がアメリカに行くと、いきなり年収1,000万円からスタートなんですよ。本来であれば、アメリカだと年収1,000万円分もらえる人が、日本だと400万円で使えるので、その会社って600万円分得なんですよ」と説明。
■成果は重要じゃない?
さらに、「新卒を入れると転職をしたことがないので、その会社のルールが当たり前だというふうな洗脳がしやすい。洗脳をして自分の言いなりになる部下って、すごい使いやすいんですよ」とも語る。
ほかの企業で経験がある人を中途採用するほうが成果につながりやすいが、「日本の会社って、成果をあげることってそこまで重要ではないんですよ。成果をあげたことによって給料が上がりますっていう会社って、じつはそんなに多くない。同じ年次の中では出世は早くなるんだけど、給料がめちゃくちゃ上がるとかはあんまりない」と実状に触れる。
■管理職の「合理的な考え方」
何をやっても給料が変わらないとなると、「楽に働けるというほうが重要になる。一生懸命成果をあげるよりも、今のポジションでクビにならない程度の成果を出して、自分の言いなりになる部下がいて、ダラダラと楽に暮らせてるほうが人生楽だし、楽しいよねっていうふうに考えるのが合理的なんですよ、日本の会社で管理職をやっている場合は」と指摘する。
そのため、「自分の手足になって動くやつを増やしたほうがいいよねっていうので新卒を優遇するんですよね」と強調。
即戦力を求める海外では、転職が盛んだったり、新卒を一括採用する制度自体がなかったりするが、「(日本では)成果を出す中途をあんまり取らないっていうのがあるので、そこが日本とアメリカやヨーロッパのほかの国と違う部分じゃないかな」と語っていた。
■「やる気なくなる」「頑張るだけ無駄」の声も
ひろゆき氏の話に、チャット欄では「子供の頃からそういう教育されてるもんね」「日本は新卒至上主義やな」「ほとんどの企業は成果主義じゃないもんね」と共感の声が。
さらに、「頑張っても給料安いしやる気なくなってく…」「頑張っても頑張らなくても給料変わらんから頑張るだけ無駄」「日本は上司にゴマすって右にならえでいくといいよ」と諦め気味な人も見受けられた。