池に落ちた男性がワニに襲われ片腕を失うも… 「命は助かった」と感謝
ワニに襲われ腕を失った男性を見守る母親は、「命があるんですもの、最高です」と話している。
運悪くワニに腕を食われてしまった男性が、「死なずにすんだ」「失ったのは腕、命じゃない」とポジティブな発言をしていることを『NBC2 News』などアメリカのメディアが伝えた。
■池に転落した男性
つい先日のこと、アメリカ・フロリダ州のバーで楽しい時間を過ごしていたジョーダン・リヴェラさん(23)が、トイレに行くため席を外した。
しかしその晩は客が多く、トイレの前にずいぶん長い列ができていた。我慢できなくなったジョーダンさんは外に出て、小さな池へ。そこで用を足そうと考えていたが、そのまま池に落ち意識を失ってしまった。
■目覚めると失われていた腕
その後に目覚めたジョーダンさんは、自分が病室におり、さらに片方の腕が失くなっていることに気づいて驚いた。池でワニに襲われて片腕を食いちぎられ、バーの客たちが救出してくれたのだ。
すべてを知ったジョーダンさんはメディアの取材に応じ、「腕は失ったけれど、おかげで命は助かりました」「世界の終わりというわけではありません」と前向きな発言をしている。
またジョーダンさんの母親も大変なショックを受けたというが、「息子はこうして生きているんです、最高ですよ」「片方の腕は失ってしまいましたが、ここにいるんですもの」と話し目を細めた。
■餌やりをしたという噂が…
この件について大々的に報道されたあと、「ジョーダンさんはワニに餌をやっていて腕を食われた」といった根拠のない嘘がいくつもSNSに書き込まれる事態となった。
内容を確認したジョーダンさんは「真っ赤な嘘ですよ」「そもそもあのバーでは食べ物は出ませんからね」「だから餌やりなんてできっこない」と話している。
噂を広めるより事実を知ってほしいと考えているジョーダンさんは、肘から先がない腕を見せて、ワニの恐ろしさを人々に教えたいと述べた。
■ワニの捕獲に成功
現地当局は池に行き、ジョーダンさんを襲ったとみられるワニを発見・捕獲。その後に安楽死させたことを一部メディアが伝えた。
この夏は海外旅行を楽しみたいという人も多いが、日本では考えられないようなことが実際に世界のあちこちで起こっている。目的地に関する治安・野生動物の目撃情報などの情報は事前に確認し、安全な旅を満喫したいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)