BRIDGESTONEのカタカナ表記、約2割が誤解していた 3文字目に「思わぬ罠」が…
日本が世界に誇るタイヤメーカーのブリヂストン。しかし「正式表記」を誤解する人も一定数いるようで…。
世の中には「あれ、どっちだったかな…」とおぼろげに記憶してしまう事象が多々あるが、その正式名称が誕生した「背景」を知ると、思わず納得してしまうもの。賢明なる読者には既知の事実として映ったり、「細かすぎるだろ!」とツッコミを入れたくなるケースもあるかと思うが…決して少なくない人々が「誤って記憶している事象」の正体について探っていきたい。
今回取り上げるのは、日本が世界に誇る「あのタイヤメーカー」の正式表記についてである。
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■「BRIDGESTONE」の正式表記は?
Sirabee編集部では、全国の10〜60代の男女1,000名を対象に「BRIDGESTONE」のロゴマークでお馴染みの企業の「正式表記」に関する調査を実施している。読者諸君もぜひ「正しい表記」を頭に思い浮かべてみてほしい。
調査の結果、全体の84%が「ブリヂストン」、残る16%が「ブリジストン」と回答したことが明らかになったのだ。
■50代の正答率が高すぎる
日常生活では「ヂ」(ぢ)と比べて「ジ」(じ)の表記を目にしたり使用する機会が圧倒的に多いことと思うが、同社の表記は「ブリヂストン」が正解である。
年代ごとの回答傾向を見ると、いずれの年代でも7割以上が正しい「ブリヂストン」を選択しており、中でも50代は94.4%と、ずば抜けて高い正答率を記録していたのだ。しかしなぜ同社は、一般的ではない「ヂ」の表記を採用しているのだろうか…。
■企業名と「信念」を貫く企業
前出の調査結果を元に、社名および会社の歴史、「ヂ」の表記を採用した背景、そして50代から絶大な支持を得ている要因について「株式会社ブリヂストン」に取材を打診したが、残念ながら回答は一切得られなかった。
なお、同社が情報を発信する「Bridgestone Blog」によると、同社名のルーツは創業者・石橋正二郎氏の自著内で「製品の海外輸出のために、英語名が通り易いと考え、私の姓“石橋”を英訳し、STONE BRIDGEとなるが、これでは語呂が悪いので逆さにしてBRIDGESTONEと決定した」と説明されているそう。
企業名といえば以前、Sirabeeではキヤノン、キユーピー、シヤチハタ、富士フイルムなど、現代の感覚からすると一風変わった印象を抱く表記の社名について、各社を取材したことが。
すると、各社いずれもが「社名に込められた思い」や「表記と共に現代に受け継がれている信条」について、熱いコメントを寄せてくれたのだった。
今回のように細かい部分の表記で、多くの人が誤解していそうな商品名・企業名・チェーン名等があれば、ぜひSirabee編集部に情報を寄せてほしい。日常に隠れている小さな『気になる』の謎を共に解き明かそう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)