バウアー、メンタルコントロール術明かし「参考になる」の声 2軍登板の説明も
トレバー・バウアーが、2連敗のあとに取り組んだことを明かす。ピッチングの参考にした山本由伸には「明らかに日本屈指」と評価。
横浜DeNAベイスターズのトレバー・バウアー投手が28日、自身のYouTubeチャンネルを更新。2軍で調整登板をするまでの過程を明かした。
■メンタル回復のための「24時間ルール」
今月3日に1軍デビュー戦で勝利を収めるも、その後に2連敗を喫したバウアー投手。16日の広島東洋カープ戦では2回7失点のKO降板で、「鬱になりそうです」と落ち込んでいた。
その中で、「僕には『24時間ルール』があります。24時間は惨めな想いで痛みを感じてもいいということです」と、メンタルを回復させるための対策があると話す。
「次の日普通に元気に来て全然問題ないよ、っていうのは現実的じゃない」と、すぐに立ち直るのは難しいとした上で、「つらい24時間が過ぎたら次に向けて顔を上げます」と切り替えのタイミングを伝えた。
■日本人投手を見て研究
不調が続いたバウアー投手は、2時間の動画視聴でピッチングを研究。日本人投手を参考にしたそうで、オリックス・バファローズの山本由伸投手については「明らかに日本屈指の投手です」と評価し、扱う球種は「僕と結構似ています」と述べた。
研究を終えて「僕なりに練習すべき点が分かった」と課題を見つけ、後日に投球練習する様子が映されている。
■2軍登板の理由
21日に2軍の試合で登板したことに触れると、「僕が2軍に落とされたっていうのは明らかに間違いです」と話す。
DeNAは19日の試合が雨天中止になり、バウアー選手が登板予定だった21日の試合に今永昇太投手を先発起用。これにより、バウアー投手の登板が先送りされて11日間の空きができるところだったが、「ブルペン投球をするために来たわけじゃない」との想いで球団に打診し、同日の2軍戦に出場するようにしたという。
2軍に落とされたとの報道も目にして「メディアに批判されるのは気にしないけど、真実を伝えてほしいね」と願った。
■「参考になる」「マジで頑張ってほしい」
成績不振を受け止め、改善に努めるバウアー投手の姿には、「どんなすごいサイヤング投手でも日々葛藤してるのがわかるし、それをさらけ出す勇気があるのがすごい」「メンタルのコントロールの仕方とか、次に向けた準備とか人として参考になる」と反響が集まった。
ネガティブな気分の解消や研究の成果もあってか、バウアー投手は2軍戦で6回1失点10奪三振と好投。1軍に復帰したきのう27日の中日ドラゴンズ戦でも6回2失点7奪三振とまずまずの成績を残した。
再起をきざしを見せ、「日本球界で絶対成功すると思う!」「マジで頑張ってほしい」「いつまでも応援します」といった期待やエールのコメントも見られる。