「専業娘」に転職し両親から月8万円の給料をもらう 40歳女性の特殊な暮らしが話題
両親の年金から給料をもらい、同居生活を送る独身女性。批判もあるが「親子ともに幸せならアリ」という声も多いようだ。
仕事の選択肢や求人が増えた近年、勤めていた仕事を思い切って退職したという人は多い。転職や起業をする人、自分の店を構える人、はたまたインフルエンサーを目指す人など、退職後の動きはじつに様々だ。
そんな中、ある女性の告白が物議を醸していることを、『TIMES NOW』や『MSN』などの海外メディアが報じた。
■15年間通信社で活躍
話題の女性は中国に暮らすニアナンさん(40)で、昨年に15年間勤めてきた通信社を辞職した。24時間、常にスタンバイしていなければならない仕事とあって、常に強いストレスにさらされていたという。
年齢が上がるにつれ体調を崩すことが増え、両親もそんなニアナンさんを心配し、ついに転職を決意した。
■「専業娘」で愛に満ちた生活へ
両親はニアナンさんに「実家に戻っておいで。『専業娘』になってくれれば、月々お給料をあげるから」と言い、ニアナンさんもそれに同意。一つ屋根の下、一家3人の暮らしが始まった。
両親に振り込まれる年金は高額で生活費にも余裕があり、ニアナンさんへの給料4,000元(約8万円)も問題なく支払われている。「専業娘」となって約1年、ニアナンさんはそれを「愛に満ちた生活」と表現する。
■「もっと稼ぎたい時も」
日々の買い物や通院では両親に付き添い、食事も3人で準備。両親が出かけるときは送迎し、自宅の電子機器の管理や家族旅行の計画もニアナンさんがすべて行っている。
そんなニアナンさんは、メディアの取材に「正直なところ、ちゃんとした仕事に就いて、もっとお金を稼ぎたいと思う時もある」と吐露した。
両親は就きたい仕事が見つかれば出て行っていいと理解を示しているが、「見つからないなら、ずっとここに」とも言っているという。
■中国特有の996文化も原因か?
ニアナンさんの日常生活を知った世間の人々からは、賛否両論が巻き起こった。「40歳でその生活はどうかと思う」「両親に頼りすぎ」など批判の声も。
しかし「両者ウィンウィンな関係なのだろう」「それがビジネスとして成り立っているならアリ」「親も子も幸せなら良いのでは」と一家を肯定する意見も多数あがっている。
午前9時から午後9時まで週6で働く「996文化」が根付いている中国では、近年、燃え尽き症候群やうつ病を発症して退職や休職となる人が増えているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)