元夫が精子提供し女性カップルに赤ちゃん誕生 3人で“親”となり同居中
破局した夫は他の女性とデートするようになったが、精子提供によりもう1人自分の子供が生まれるとわかったとき、「ただのドナーで終わりたくない」と子育てを申し出たという。
アメリカのある女性が、「私のガールフレンドが、このたび無事出産を終えました」とブログで喜びあふれる報告をした。精子提供者はなんと彼女の元夫であったことを、アメリカのメディア『PEOPLE』が伝えている。
■元夫は相談を受けると…
話題の女性はフロリダ州在住で、『The Mom Life:The Sweet, the Bitter and the Bittersweet Fruits of Motherhood』という著書を持つ、インフルエンサーのリンダ・フルーツさん(33)だ。
マディーさんという医療従事者の女性と熱愛し、同棲するなかで子供が欲しくなり、元夫のクリス・ハーティングさん(37)に相談した。彼はカップルに精子を提供することを承諾し、5度目の体外受精が成功してマディーさんは妊娠した。
■立ち合い出産を許される
妊娠は順調で、このほどマディーさんはアーロくんという男の子を出産した。深夜の3時に破水して病院へ向かい、誕生は夕方6時になった。その時の心境をリンダさんのブログで明らかにしている。
「私は出産に立ち会うことを許されました。赤ちゃんが誕生した瞬間には、愛情と喜びと安堵とで涙があふれました。マディーをこれほどまでに愛していると感じたことはありません」などと綴られた。
■夫婦関係に起きた変化
リンダさんは、クリスさんと2021年8月に離婚を決意した。「今ならその理由がわかりますが、当時はよく自覚できていなかったように思います」と『PEOPLE』誌に話している。
長年の付き合いを経て2016年に結婚したにもかかわらず、リンダさんはあるときからクリスさんに体を求められても応じられなくなった。そんな頃、レズビアン向けの動画チャンネルに出会い、魅了されていく自分に驚いたそうだ。
■「親が3人もいて幸せな」
一方のクリスさんは、リンダさんと破局するとしばらくは他の女性とデートを重ねていたが、マディーさんの妊娠を機に、ただの精子ドナーで終わりたくないと感じるように。「わが子を自分の手で育てたい。同居させてほしい」とリンダさんに懇願した。
リンダさんとの間にエリオットくん、オーウェンくんという2人の男の子をなしていたこともあり、彼はカップルの自宅で男児3人の育児に奮闘中だ。
リンダさん、マディ―さん、クリスさんの3人は、異口同音に「愛情深く見守ってくれる親が3人もいて、とても幸せな子供たちです」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)