三浦瑠麗氏、夫の逮捕以降はテレビから消えたが… 60代の5割弱「起用すべきでない」
今年3月に夫の三浦清志氏が業務上横領の疑いで逮捕・起訴された三浦瑠麗氏。自身も数多く出演していたテレビ番組からは姿を消したが、今後について調査してみると…。
『ワイドナショー』(フジテレビ系)や『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)など、一時は数多くの情報バラエティ番組に出演し、顔を見ない週はないほど露出していた国際政治学者の三浦瑠麗氏。
最近は、とくに『めざまし8』(フジテレビ系)のコメンテーターとして触れていた人も多いかもしれない。
■夫が業務上横領容疑で起訴
自民党の有力政治家やジャーナリストの田原総一朗氏などの覚えもめでたく、保守派を代表する女性論客として注目を集めていたが、少なくともテレビ・メディアからは今や完全に姿を消した。
今年1月、三浦氏の夫・三浦清志氏が代表を務める投資会社・トライベイキャピタルが東京地検特捜部の家宅捜索を受け、3月7日には業務上横領の容疑で逮捕され、27日には起訴されている。
三浦氏は「夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ない」と関与を否定したが、夫の会社と三浦氏が代表を務める山猫総合研究所が同じ住所にあることなどからも周囲の目は厳しく、『めざまし8』など番組からも降板することとなった。
■3人に1人は「起用すべきでない」
しかし、多くのテレビ番組に出演していたということは、貴重な女性保守論客として期待している視聴者も少なくなかったはず。夫の事件が報じられ、自身もメディアからは姿を消した今、世間はどのような印象を持っているのだろうか。
Sirabee編集部が、4月22〜24日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に三浦瑠麗氏の今後について調査したところ、「もうメディアで起用すべきでない」との回答は全体の34.2%。逆に「起用してほしい」と答えた人は9.1%だった。
なお56.7%は、「なんとも思わない」と回答している。
■60代では5割弱が否定的
全体では3割強が、もうメディアが起用しないことを支持した三浦氏だが、政治系のコメンテーターという属性から、世代差も大きい結果となった。
「起用すべき」と答えた人の割合は、どの世代でも1割前後で変わりないが、「すべきでない」と答えた人は10〜20代では18.2%。ところが、世代が上がるほど増加し、60代ではじつに46.9%が否定的な回答をしている。
三浦氏をもともと支持していた層は、保守派の中高年男性と思われる。今回の事件は自らのことではないにせよ、その支持基盤を大きく毀損してしまった可能性が高い。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ!』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)