話題の「チャットGPT」、使用経験者はまだ3割以下 世代格差も顕著に
今年3月には高性能な有料版「バージョン4」も発表されて話題の会話型AI・チャットGPT。使ったことがあるか調べたら…。
米・OpenAI社が開発し、その使いやすさなどから注目を集めている会話形AI・チャットGPT。現在、バージョン3.5までは無料で公開されており、有料版のバージョン4は従来版より飛躍的に高性能と評価する声も多い。
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■GoogleもBardを発表
企業や自治体などでは、積極的に活用を推進するところがある一方、セキュリティ面などで使用を控えるケースも。また、無料版ではとくにトンチンカンな回答も少なくないため、「使ってみたがイマイチ…」と感じた人もいるかもしれない。
Googleが同様の会話形AI・Bardを発表、OpenAIはマイクロソフトと提携し、Word、ExcelなどにチャットGPTを組み込んで作業をサポートする『Microsoft 365 Copilot』を発表するなど、状況も目まぐるしく変化しつつある。
現在までのところ、どれくらいの人がチャットGPTを体験しているのだろうか。
■使用経験者は3割弱
Sirabee編集部が、4月22〜24日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、チャットGPTの使用経験がある人の割合は全体の28.5%。7割以上は未体験であることがわかった。
「頻繁に使用」と答えたのは4.1%。「たまに使用」が12.3%。「使ったことはある」程度の人が12.1%だった。わりと使う人の割合もまだ2割には達していない。
■世代格差が顕著に
新しいデジタル技術ということもあってか、今回の調査結果は世代格差も顕著にあらわれた。10〜20代は「頻繁に使用」との回答が最も多く6.8%。世代が上がるほど割合が下がっていき、60代ではわずか1.5%だ。
「たまに使用」という人も10〜20代が15.2%と最も多い。スマホアプリなどが普及すれば、中高年にもより身近になるかもしれないが、このままだとさらにデジタル格差が拡大してしまう可能性もありそうだ。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ!』(宝島社新書)。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)