ホテルで目覚めた宿泊客の足元に男の顔が… 部屋に忍び込んだ支配人を逮捕
カードキーの管理やアクセス権を、ホテルは従業員にどの程度与えるべきなのか。ホテル業界の信頼を裏切るような事件が起きた。
仕事の会議で訪れた街でホテルに宿泊し、ベッドで眠りについた男性。ところが体の一部に奇妙な感覚を覚え、目を覚ましたという。
あってはならない事件がアメリカのホテルで起きたことを、『NEW YORK POST』『INDEPENDENT』などが伝えている。
■足元に奇妙な感覚が…
事件は3月30日、テネシー州ナッシュビルの繁華街にあり、人気の高い4つ星ホテルの「ヒルトン・ナッシュビル・ダウンタウン・ホテル」で起きた。
被害者は宿泊客の男性で、大事な会議があるとして、テキサスから来たピーター・ブレナンさん。睡眠中、足元に奇妙な感覚を覚えて目を覚ますとそこに男の顔があり、足の指をしゃぶられていたと訴えている。
■煙と異臭のせいに
この事件で、デヴィッド・ニールという52歳の男が、メトロ・ナッシュビル警察に逮捕された。なんと夜間を担当する支配人だった。
ニール容疑者は客室のカードキーを複製しており、客室への不当な侵入および猥褻行為を働いた容疑で起訴されているが、警察には「付近で煙が検知され、その客室から異臭がしたために入っただけだ」と主張しているという。
■態度は紳士風
地元メディアの取材に、ブレナンさんは当時の様子を「驚いて絶叫しました。『誰ですか。私の部屋で何をしているんですか』と。相手は制服に名札がついていて、態度は紳士風でした」と説明している。
この事件のせいでPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、怖くて熟睡できなくなったというブレナンさん。専門家によるカウンセリングと並行し、ニール容疑者および同ホテルの経営者に対し、損害賠償を求める裁判を起こす予定だ。
■前日にもある理由で部屋へ
ブレナンさんは警察に「事件の前日、テレビの不具合を確認すると言って、ニール容疑者が部屋に入ってきた」と説明し、ターゲットを探していた可能性を指摘している。
訴訟の準備に入った彼の弁護士は、「カードキーの管理やアクセス権を従業員にどの程度与えるか、ホテル経営者はもっと慎重であるべきです」と批判している。保釈保証金は2万7,000ドル(約364万円)と設定された容疑者だが、身柄は今も拘置所にある。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)