地震の「おかげ」「せい」? 早朝の最大震度5強の警報から思わぬ論争に…
きょう朝に起こった千葉県南部を震源とした最大震度5強の地震で、「地震のおかげ」という表現が話題に。日本語の用法をめぐる論争となっている。
きょう11日午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする最大震度5強の地震が発生。夜明け前の大きな地震がSNSでも話題となったが、そこから思わぬ「日本語の用法」の論争へと発展して注目を集めている。
■「地震のおかげで寝不足」
今回の地震では千葉県木更津市で最大震度5強を観測したほか、東京都や神奈川県でも震度4を観測。この地震で、気象庁は緊急地震速報(警報)を発表した。
夜明け前の緊急地震速報の警報音や、大きな地震に驚いて飛び起きたという人も多かった様子で、SNSでは「地震のおかげで寝不足だよ」「朝の地震のおかげで寝坊しました」といった声もあがった。
■「日本語としておかしい」の声
すると、これらのツイートが「地震」という事象に「おかげ」という言葉を使うことに、「『地震のおかげで目が覚めた』は日本語としておかしい」「おかげ、で否定的なことを書くことに違和感を感じないのがおかしい」と疑問を抱く人も現れ、ツイッターでは「地震のおかげ」がトレンド入り。日本語の用法をめぐる論争状態となった。
■「おかげで」と「せいで」の違いとは
一般的に「おかげで」は、原因によって恩恵を受け、良い結果を得られたことを表し、感謝のニュアンスが含まれるとされる。
反対に、原因によって悪い結果がもたらされた場合には「せいで」が使われることが多い。ただ、悪い結果になったことに対する皮肉を込めて、「せいで」ではなく「おかげで」を使う場合もある。