末期がんの兄を持つ妹が疎外感に苦悩 「私は両親に愛されていない」
闘病中の兄に構いっぱなしの母親に「私も構ってほしい」と伝えたが、悲しい思いをしたという女性。掲示板に悩みを書き込んだ。
末期がんの兄に両親がつきっきりで、疎外感に苦しんでいる妹。悩んだ末に母親に気持ちを打ち明けたが、「叱られて悲しい思いをした」という書き込みに、『The Mirror』など海外メディアが注目している。
■重病を患った兄
海外で暮らす女性(18)の兄(26)が、末期がんに。両親は体調が悪い兄につきっきりだが、女性は「病気なんだから仕方がない」と自分に言い聞かせて我慢してきた。
しかしそんな生活を長く続けるうち、女性は「親に愛されていないのではないか」という不安を抱くようになった。兄には絶えず声をかけているのに、女性のことは誘おうともしない。
疎外感でいっぱいになった女性は、思い切って母親に本心を打ち明けた。
■母親の反応に衝撃
「私は“きょうだい児”(重病や障害を抱える兄弟・姉妹がいる子)。さみしいし、構ってほしい」と伝えたところ、母親は血相を変えて怒り、「あなたは最低」「がんと闘っているお兄ちゃんに嫉妬するだなんて」と女性を責めた。
女性にも、兄の死が迫っていることは理解できている。でも自分にだって、両親に愛される価値はあるはずだ。そんな気持ちを分かってほしかったのに、母親には女性の心に寄り添うゆとりがなかったようだ。
■同情する声が噴出
女性がこの経緯をまとめて掲示板「Reddit」に書き込んだところ、「お母さんの反応は最低すぎる」「あなたが傷つくのは当然」と、女性の気持ちを理解するコメントが溢れた。
その後、女性は母親に電話をかけて冷静に今の気持ちを説明したとのこと。その結果どうにか母親と和解し、「ごめんね」「これからはあなたも一緒に過ごしましょう」という言葉が聞けたのだそうだ。
■兄弟・姉妹に対するケア
病気の子のきょうだいはなかなか家族に甘えることができず、「自分は我慢して当然」「親に面倒をかけてはいけない」と思いつめて苦しむことも多い。
子供の病状を気にして寄り添う親の苦労は、相当なものだ。だが元気な子も温かい言葉や心のケアを必要としていることを、しっかりと心に留めておく必要がある。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)