警察官が車で産気づいた女性の分娩を介助 見守った夫も「感謝します」

痛みに耐えきれず思わず叫び声をあげた女性に警察官が寄り添い、上手にリラックスさせて出産に導いた。

警察官

車で移動中、赤ちゃんが生まれそうになり困りはてた妊婦。だが救いを求められた警察官が冷静に立ち会い赤ちゃんを取り上げていたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。


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■産気づいた女性

つい先日のこと、アメリカ・フロリダ州で暮らす女性が夫と一緒に車で移動することに。しかし、すでに出産の時期が迫っていた女性は、運悪く車の中でいきなり産気づいた。

病院に行って産むのが理想的だが、そんな余裕はない。そう悟り焦った夫が車を停め、運良く近くにいた警察官ダニエル・レッド・ジョーンズさんを発見。「妻が産気づきました、もう生まれそうです」と慌てて声をかけた。

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■介助をスタート

事情を理解したジョーンズさんは、ただちに通報。救急隊を呼ぶなり、さっそくお産の介助を開始した。

「さあ、お母さんはしっかり息をしてください。息を止めずに頑張って」と、声をかけながらすでに破水していることを確認したジョーンズさん。あまりの痛さに悲鳴をあげた女性の手をしっかり握りしめた。

だが「出産は初めてですか」と聞いたところ「6人目の子です」という想定外の答えが帰ってきたため、ジョーンズさんは「6人目…」「おお、何かもっと良い趣味を見つけないと…」と思わず口走って笑いを誘った。


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■赤ちゃんの誕生に歓喜

その後もお産がどんどん進んだため、救急隊の到着を待っていたジョーンズさんは「まだいきまないで」と懇願。しかし女性が「だめ、もう生まれちゃう」と答えた直後、かわいい赤ちゃんが無事に誕生した。

「赤ちゃんを取り上げるのは嫌だと言ったでしょう」とジョーンズさんは冗談を言いながら、産声をあげる赤ちゃんを見て大感激。「ああ、とてもかわいい女の赤ちゃんですよ」と女性に伝えて喜ばせた。

ほどなくして救急隊が到着し、母子の無事を確認した上ですみやかに病院に搬送した。


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■父親も深く感謝

赤ちゃんを取り上げたジョーンズさんは、「レッドという名をつけてはどうですか」と提案してみたとのこと。だが、赤ちゃんの父親は地元メディアの取材に応じ、「レクセラという名前にしました」と話した。

お産を介助してくれたジョーンズさんには大変感謝していると述べ、その後に駆けつけてくれた救急隊にもお礼を言いたいと語っている。

お産は男性が想像する以上に壮絶で、出血なども伴うことから「怖い」という人も少なくない。勇敢で明るいジョーンズさんの立会いに、夫婦はずいぶん救われたようだ。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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