スターダム”白いベルト”王者・白川未奈、赤白二冠戦へ向け覚悟 「絶対つかんでみせる」
5月27日大田区総合体育館にて、白いベルト初防衛の白川未奈と赤ベルト王者の中野たむの二冠戦が決定。2本のベルトの行方は果たして…。
ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムが開催したビッグマッチ『福岡女神伝説2023~すいとーよスターダム~』5.4福岡国際センター大会。
そのメインイベントで“白いベルト”ベルトことワンダー・オブ・スターダム王座をなつぽい相手に初防衛に成功した白川未奈が、試合後「夢」に向けて早速行動に移した。
■白川「どうかな、二冠戦?」
白川は、「たむ、中野たむ! たむ、聞いてほしい話がある。もう耳に入ってると思うけど。たむ、私の次なる夢は、赤と白の二冠戦を中野たむとやること、そして二冠王者になるってこと。どうかな、二冠戦?」と“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダム王者の中野たむを呼び込んだのだ。
スターダムでは赤いベルトが団体最高峰のタイトルで、白いベルトはナンバー2のタイトルとされているため、両チャンピオンの対戦は頂上決戦と言ってもいいだろう。
白川は、たむやなつぽいらが所属しているコズミックエンジェルズ(コズエン)から自身が作ったクラブビーナスのメンバーに月山和香を伴って独立した経緯があり、なつぽいからは「裏切り者は許さない」と言われていた。
そんななつぽいが敗れたことにより、コズエンのリーダーとして、たむが出て行くのは必然だったのだろう。
■たむ「ふたつのベルト懸けて闘おう」
白川の前に赤いベルトを持って現れたたむは、「未奈は本当に強くなった。でも未奈は、たむには勝てない」と断言。すると白川は「たむさん、あんまり私を見くびらないでください。いや、なめんじゃねえ! 私の覚悟見せてやるよ!」と絶叫する。
これを聞いたたむは、「吐いたツバ飲み込むんじゃねえぞ。5.27大田区総合体育館。ふたつのベルト懸けて闘おう。そこで、白川維新イズ、ゲームオーバー」と応戦。
2人とも4.23横浜アリーナ大会で王座を奪取しており、白川は2度目の防衛戦が、たむは初防衛戦が二冠戦となった。
■乗り越えなければいけない壁
白川は、「私はもっともっと大きい希望の詰まった、みんなに希望を示せるベルトにします。人生はホントに短いから、死ぬことは決まっちゃってるから、それ以外は自分でつかんで自分ですべてを決めるし、だから私は、赤白の二冠の夢も絶対つかんでみせる。そして、中野たむ。私の覚悟を見せてやるよ。すべてをかけて大田区で赤いベルト取りにいく。その先にまた、行っちゃおう」と改めて覚悟を示した。
白川にとってこの二冠戦は敗れた時のリスクが大きいが、乗り越えなければいけない壁であることには変わりはない。2本のベルトは白川未奈の覚悟を選ぶか? 中野たむの意地を選ぶか? 二冠王が生まれた後、2本のベルトの行方にも注目だ。
■著者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)