米国バイデン大統領と韓国ユン大統領が急接近 中国の暴走がエスカレートか
韓国のユン大統領がバイデン大統領と会談で国賓級のおもてなし。強まる米韓関係によって中韓と南北関係の悪化は必須となった。
国賓待遇で招待された韓国のユン大統領は先月26日、アメリカのバイデン大統領とホワイトハウスにて会談した。
両者は核ミサイル開発を加速させる北朝鮮に対して、核兵器を搭載可能な米国の戦略原子力潜水艦を韓国に派遣するなど対北で連携を強化することで合意した。
■VIP待遇を受けたユン大統領
北朝鮮や中国を念頭に、米韓に日本を加えた日米韓3ヶ国の連携もこれまで以上に強化することで一致した。米韓の会談で日本の重要性が指摘されるのは本当に久々のことだ。
また、今回の会談で注目されるのは、台湾海峡の平和と安全に関する懸念が示されたことで、今後中韓関係の悪化は避けられそうにない。
その後、ホワイトハウスではユン大統領を歓迎する晩餐会が開催され、ブロードウェーのミュージカル俳優らが歌い、ユン大統領がピアノの伴奏に合わせて1分ほど歌うなど晩さん会は和やかなムードで行われた。バイデン大統領がユン大統領を親友と呼ぶ姿もみられた。
■反発する中国
この会談に中国は早速反発した。中国外務省は、台湾情勢について米韓共同声明が発表されたことに強い不満を示し、北京にある韓国大使館の幹部を呼び出し、台湾を巡る中国の立場を強調するとともに、1つの中国の原則を厳格に遵守するよう求めた。
北朝鮮がこれに反発することはすぐに想像がつくが、米韓の結束強化によって今後中国と韓国の関係が急速に悪化する可能性が出てきた。今後アジアでは、日米韓 VS 中国、北朝鮮の図式が明白になるだろう。
・合わせて読みたい→徐々に変化している韓国国民の対日意識? 日韓の友情関係は深まるか
(取材・文/セレソン 田中)