『ニコ超』コスプレ広場に露出系衣装で現れたアイドル… 何のためにコスするのか直撃した
ニコニコ超会議「コスプレ広場」で出会った『原神』甘雨風バニーガール衣装着用のコスプレイヤー。なぜここまで“露出”するのか聞いた。
4月29日と30日、千葉・幕張メッセで開催されニコニコ動画のリアルイベント「ニコニコ超会議2023」。会場内コスプレ広場で一人異彩を放つ自称アイドルの方がいたので、どこからその情熱が湧き上がるのかヒアリングした。
■人気ゲームのキャラに扮して…
コスプレ会場を散策していた時、四つん這いになりポーズをとる妖艶なコスプレイヤーを見かけた。衣装は『原神』甘雨風のバニーガール衣装。
光沢感のある生地をベースに、バスト下からへそにかけてシースルー状となっているハイレグバニースーツで、アンダーには網タイツを着用している。他のコスプレイヤーに比べるとだいぶ露出度が高めで、ポージングもサービス精神旺盛。カメラマンもみなニコニコしている。
■どこか熟練の雰囲気
彼女……否、彼の名前はふたぐちぴょんさん。見た目は40代半ばの男性で、時折訪れる来場者に向けて、撮影対応をしていた。
コスプレは「大好きなキャラになりきりたい!」という作品愛が原点。年齢も、体型も性別も関係ない。もちろん第三者が「似てない!」などとやかくいう筋合いもなく、その愛を会場で他のファンと共有し、交流する文化だ。
とはいっても、ウィッグ(かつら)なし、メイクなし、靴なしと、色々ない状況で、いわゆる“完コス”(完全なコスプレ)には程遠い。しかしまっすぐな瞳で臆することなく撮影対応を続ける姿からは、深いキャラ愛が感じられた。
■「知名度を上げたい」
そんなふたぐちぴょんさんに話を聞いた。
「『原神』がお好きなのですか?」と聞くと「えっと、まぁ私もよく知らないんだけど、原神の衣装らしいです。作品やキャラよりも、衣装が気に入っちゃって、amazonで買っちゃった」と包み隠さずすべてを明かしてくれる。
この日は20人以上の撮影対応をしたと言いつつ、なぜこの露出度の高いコスに挑戦したのかという問いに対しては「今回の超会議で、自分の知名度を上げたいというのが一番の理由なんです」と答える。
「本当は『踊ってみた』ブースに行って踊りたかったのですが、露出的にポロリが怖いでしょ? だからこっち(コスプレ広場)に来たんですよね…」(ふたぐちぴょんさん)。
■おじドルとして活動中
たしかにポロリは色々怖いが、首から上はただの男性というビジュアルでコス撮影というのもすごい勇気とも思える。
「自分自身、純粋な男性ではなく、中性だと思っています。普段は曲を作ってまして、ライブハウスで歌ったり、踊ったりというアイドル活動をしているんです。もうトータルで14年くらいかな。曲調はオタクロックみたいな感じで、自分ではおじドルソングライターと説明しています」と正体も明かす。
「コスプレも表現の一つ」と目を輝かせるふたぐちぴょんさん。恐る恐る話してみると非常にピュアで才能溢れた人だったと感じた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)