ウォータースライダーで男性が鼻骨骨折 制御できずに猛スピードで終点へ
ウォータースライダーの事故は決して少なくない。自身の安全を守るためにも、スピードを出し過ぎないことが肝心だ。
各種のアウトドアやレジャーのシーズンが、本番を迎える。プールに出かけることの楽しみのひとつにウォータースライダーがあるが、スリルを求めるあまりスピードを出し過ぎないこと、安全を最優先させることが大切だ。
しかし、ある男性が異国の地で重傷を負ったことを、『The Sun』他が報じている。
■旅行先のウォーターパークで
事故は22日、スペイン領カナリア諸島の最大の島・ネリフェ島にある広大なウォーターパーク「アクアランド・コスタ・アデヘ(Aqualand Costa Adeje)」で起きた。この島は、欧州の人たちが好んで休暇を過ごすリゾート地として有名だ。
現場となったのは、連続するカーブと急傾斜のループを組み合わせた「ツイスター・レーサー(Twister Racer)」というウォータースライダー。
青いマットに載りハンドル部分を持ち、頭から滑り降りてくるタイプだが、日本では導入されていないようだ。
■水の量でスピードに差
医学生のジェームズ・ダッドリーさん(30)が、スライダーの終点にあるステップに頭から突っ込み、鼻骨骨折とともに激しい鼻血で見舞われた。ジェームズさんは休暇を過ごすため、婚約者とともにイギリスのスウォンジーからやって来たという。
ジェームズさんはツイスター・レーサーを先に2回楽しんでいたが、あまりスピードは出なかった。しかし3回目は、流れる水の量が多く猛スピードとなり、おまけに体が横に回転したままだったことがわかっている。
■みるみる赤く染まった水
この事故で水はみるみる赤く染まり、周囲の人たちは悲鳴をあげた。医務室のスタッフがジェームズさんの応急処置にあたったが、鼻骨骨折の可能性があるとしてタクシーで近くの病院へ急ぎ、緊急入院となった。
現時点で、1,413.57英ポンド(約23万6,500円)の医療費を請求されているジェームズさんだが、じつは胴部も強打していた。すべて海外旅行保険でカバーされる予定だが、もし肋骨を骨折していたら、医療費はその額では済まなかっただろうという。
■過去にもおそろしい事故が
婚約者とのロマンチックな休暇が台無しになったジェームズさんは、メディアの取材に「アクアランドは入場料を払い戻ししてくれたけれど、お見舞金があって然るべきなのでは」と不服そうに話している。
このウォータースライダーでは、じつは2019年にも大きな事故が起きていた。女性の膣から入り込んだ水が子宮口に激しくぶつかり、7センチの裂傷で命にかかわる大出血となったという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)