「生理だから」と授業を抜ける生徒に指導し休職命令 体育教師の言動に批判続々
生理を理由に「トイレに行きたい」と言う生徒を怒った体育教師が、校長に呼び出されて休職を命じられてしまった。
何度もトイレに行き、ろくに授業を受けない女子生徒。困った体育教師が厳しく指導したところ「校長に注意され生徒に謝罪するはめになった」という投稿に、『The Mirror』など海外メディアが注目した。
■女子生徒が何度もトイレに
海外の高校で体育を教えている男性(46)が、授業のたびに「トイレに行かせてください」「生理なんです」という女子生徒(仮名アリスさん)に困っていた。
このままでは成績もつけることができないといら立った男性は、「今の状態では評価しようがない」「こんなに頻繁に生理になるのなら、病院に行ったほうがいい」と厳しく指導。
しかしその後に校長室に呼ばれ、「アリスさんの保護者から苦情が寄せられた」「一時的に休職せよ」と言われてしまった。
■保護者らにも罵られ…
アリスさんが友達にも経緯を話したため、男性は他の生徒や保護者たちにも嫌われ「性差別主義者」などと罵られるようになった。「SNSに書き込みをしてやる」という声もあがったことから、男性はアリスさんに連絡して真摯に謝罪した。
するとアリスさんからも謝罪があり、「成績をつけてもらえるよう、居残りをして頑張ります」と提案された。このような経緯を経て休職命令を取り消してもらえたと、男性が掲示板「Reddit」に書き込んだところ、多くの反響があった。
■ユーザーからも批判の声
男性の投稿を読んだユーザーたちは、「若いうちは生理周期がバラバラでも不思議じゃない」という声が噴出。
「みんなの前で指導して恥をかかせるなんてひどい」「生理についてあれこれ言うなんてダメだと思う」というコメントのほか、「このままだと成績がつけられない」と事実を伝えるだけで十分だという意見も書き込まれている。
生理について悩みを抱える女性は多く、頻発月経や生理痛で大変苦労している人もいる。男性には理解しにくい点だろうが、学校・職場などでも「生理について理解を深めてほしい」と希望する声は増えているようだ。
・合わせて読みたい→「こっくりさん」で女子生徒28人が救急搬送 保護者らが学校に使用禁止を要請
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)