受刑者がダンスコンテストで決勝戦に勝ち残る 刑務所内でスター誕生か
華麗なダンスを披露したインドの受刑者たちが、ダンスコンテストで決勝戦に進出した。
インドで受刑者を対象に含んだダンスコンテストが行われ、話題になっている。現地ニュースメディア『The Indian Express』が報道した。
■刑務所内でスターが誕生?
話題になっているのは、インド北部・ウッタル・プラデーシュに拠点を置く「カランタール・アート・トラスト」が開催したダンスコンテスト。
この団体は社会のさまざまな分野に置いて、アート教育と芸術家の育成を促進するために活動している非政府組織だ。
同州にあるベルハンプール刑務所受刑者が、白いシャツと赤いネクタイを身に着け、2013年に大ヒットしたボリウッド映画『チェンナイ・エクスプレス』の挿入歌『カシミール・マェーン・トゥ・カンニヤークマリ(私はカシミール出身で君はカンニヤークマリ出身)』に合わせて踊った。
■ダンスは完璧
受刑者は、たった3~4日で踊りをマスターし、その動画を審査員の採点用にアップロードしたという。そして、今回のダンスコンテストの決勝戦進出に繋がったのだ。
完璧に揃ったダンスを見せる姿は、一般の参加者となにも変わらない。唯一の違いは、彼らが受刑者で、刑務所の高い壁を背景に踊っているということだ。
■受刑者出場の経緯
刑務所監督のバリクさんによれば、ダンス好きな受刑者のため、コンテストに参加できるように警察長官に許可を求めたそうだ。許可が出た後、コンテスト出場に興味を示した13人の受刑者が練習を開始し、 振り付けやメイクも彼ら自身によって行われた。
バリクさんは「いくつかの予選を合格して決勝戦に到達しました」「次のステージの日付を知りたいですね」と嬉しそうに語った。
■ダンス好きの血が流れる
インド人は老若男女問わず歌やダンスが大好きで、音楽が流れれば、いつでもどこでも自然に体が動く。多くの受刑者も同様にダンスが好きで、刑務所の中には芸術と音楽の部門があり、約60人の受刑者が定期的に音楽、歌、ダンスに触れているそうだ。
また刑務所の敷地内では、さまざまな機会に演劇を上演している。受刑者たちは普段からダンスの練習をしていたので、決勝戦に勝ち抜けるほどの華麗なステップを披露できたのだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)