太田光、岸田文雄首相襲撃めぐる報道に理解 「これだけ大きな事件だし…」
木村隆二容疑者を巡る報道への賛否に、爆笑問題の太田光が理解を示し、昨年の安倍元首相襲撃への思いも口に。
爆笑問題・太田光が、23日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演。岸田文雄首相を襲撃した木村隆二容疑者の報道に対する是非に持論を述べた。
■報道をめぐる賛否
番組は木村容疑者をめぐり、模倣犯の出現等につながるおそれがあるなどして、人物像や動機といった報道を控えるべきであるとの議論があることを紹介。
各界からもさまざまな賛否がある中で、太田はこれに「これだけ大きな事件だし、やっぱりそれは報道せざるをえないというかね」と、報道することには理解を示した。
■昨年の安倍元首相銃撃も…
太田は続けて、昨年に起きた安倍晋三元首相銃撃事件の直後、昨年TBS系で選挙特番の司会を務めたことを回顧。
「あのときも、我々もかなり迷いながら…」「相当、TBSで報道部とか人とかいろんな人と話して、要は昨今話題の放送法ですよね。選挙の投票日当日に、安倍さんのことを振り返ることもやりつつだったんだけど、誰もあれが正しい放送だったのかどうかって未だに…」「あんな経験をしたことが、古い人でもいないから」など、現場でも葛藤があったことを明かした。
■「報道せざるをえない」と理解
そして、当時の報道を「これは時代が判断すると思うんだけど」とすると、「でもやっぱり、事件の大きさから言うと報道せざるをえない」とズバリ。
「ましてや、山上容疑者がどういう人物だったのかは、やっぱり絶対国民は知りたいわけで」と続け、報道の意義を語ったのだった。
■「凡庸な単なる殺人者」
しかし一方では、「ただ一方で、やっぱりあの殺人というものを否定することをもっともっとやるべきだったかなっていうのは…」「自分の中で言い切れなかった」と、犯人への糾弾が足りなかったとの反省も。
「社会的に意義がある殺人なんてないわけで」とし、「彼(山上被告)がやったことも今回も、今までもうんざりするほど出てきた凡庸な、単なる殺人者でしかないって、もっと言えたかなってことは自分の中にある」と悔やんでいる。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)