30代男性が2700万円を高速道路でバラまく 預金を失った家族は激怒
夫に大金をばらまかれた妻は激怒し、財産を失ったと警察に泣きついたが、「預金名義に男性の名がある以上、警察にできることはほとんどない」と言われてしまった。
大変なスピードで走行していた車の窓が開き、運転していた男性の腕が外に伸びて、握っていた大量の紙幣を次々とばらまいたという。
アメリカ・オレゴン州の高速道路で予想外の出来事があったことを、『nbc15 News』『abc7 News』ほかが報じている。
■夜の高速道路で
12日の夜、オレゴン州ユージーンの州間高速道路5号線で走行中の車の運転席の窓が開き、大量の紙幣が次々と外に向かって放たれた。
紙幣はすべて100ドルで、計20万ドル(約2,670万円)もの大金がすごい勢いで吹き飛ばされ、高速道路の路肩や道路脇の緑地に散らばったという。
■市民は宝探しに夢中
オレゴン州警察によれば、後続の車のドライバーたちが「散乱物の撤去作業に大変協力的だった」とのこと。少なくとも、道路上の紙幣はあっという間に片付けられていたそうだ。
また、情報を聞いた大勢の人々がその界隈に駆けつけ、今なお大人から子供までが広い範囲で「宝探し」を続けている状況だという。
■「人々にお金を分けてあげたい」
お金をばらまいたのは、コリン・デイヴィス・マッカーシーさんという38歳の男性。そのお金は、家族の共有財産となる預金口座から引き出したものだった。
コリンさんへの聞き取りを行った結果、警察は彼の暮らし向きが大変良いことを把握。動機については、本人が「人々にお金を分けてあげたかった」と話していたことを報告している。
■「皆さん返して」と妻
だが、コリンさんの妻はその行いに激怒。夫のせいで財産を失ったと州警察に被害を訴えたが、警察は「預金名義にコリンさんの名がある以上、警察にできることはほとんどない」と説明。
二次的な交通事故も発生しておらず、向こう見ずな危険行為、治安びん乱の適用もないという。
妻は「100ドル紙幣を拾ったら州警察にご連絡を。困っています。返してください」と世間に呼びかけているが、紙幣に持ち主の名前は書かれていない。返却される可能性は、限りなく低いだろうと思われる。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)