藤川球児氏、藤浪晋太郎は「相当厳しい」苦言も… 力強いエールに「泣ける」の声
アスレチックスに移籍した藤浪晋太郎にエールを送った藤川球児氏。後輩への温かい言葉に「泣ける」「親心を感じる」の声が。
プロ野球・阪神タイガースなどで活躍した野球解説者の藤川球児氏が18日、公式YouTubeチャンネル『藤川球児の真向勝負』を更新。今シーズンからMLBオークランド・アスレチックスに移籍した藤浪晋太郎投手について語った。
■求められるのは「結果を出すこと」
藤浪投手は2012年のドラフト会議で1巡目指名を受けて阪神タイガースに入団。昨オフにポスティングシステムを利用したMLB挑戦を表明し、アスレチックスに移籍した。
自身もドラフト1位で阪神に入団し、その後シカゴ・カブスやテキサス・レンジャーズでプレーした藤川氏。「一番大事なのは結果を出すことだけなんです。それしか求められてないんです。(MLBは)そんな人だけの集まりなんです」と話す。
■3年で「誰もいなくなる」
MLBのチーム環境について、「3年したらチームに誰もいなくなるくらい、ガラッと人が変わるんです。移籍が活発なので。このチームで馴染もうと思っても、4、5年したらもう誰もいなくなっているんで」と説明。
「大谷(翔平)選手でも、もうチームで2番目に古い。それだけ長くプレーするのは難しい。言葉とかコミュニケーションとかはもう二の次」と指摘した。
■慣れない環境を「打ち破ってほしい」
さらに、「マナーがいいとか品がいいとか、メジャーのトップになった選手たちには求められるんですよ」としつつ、「だけど(藤浪投手は)荒々しさの中で戦うので、“入口”と“出口”は全然違うよっていうのは晋太郎にも伝えたし、『えっ、何これ』っていうシーンはすごく多いと思う。カルチャーショックみたいな」と、日本とは全く違う状況に身を置かねばならないことを示唆。
慣れない環境の上に1年契約ということもあり、「正直、相当厳しいと思う。本音はね」としながらも、「そこを晋太郎に打ち破ってほしいし、やっぱりタイガースに揉まれてすごくつらかった中で、今回は大きく飛び立っていけるチャンス」とエールを送る。