一気飲み後に意識不明のまま放置された男性 強要した大学の仲間を提訴
大学の集まりで、大量のアルコールを飲み倒れた男性。仲間たちは男性を病院に運んだが、駐車場に放置して逃走していた。
アルコールを飲むよう強いられ悲惨な経験をした男性が、当事者の学生たちを提訴した。『The Daily Star』など海外メディアが伝えた。
■飲酒を強いられた男性
アメリカ・カリフォルニア州の大学に通い始めたベンジャミン・ブレナンさん(当時19)が、2021年4月に男子学生で構成される社交クラブの集まりに出席。そこで、「30分以内に750ミリリットルのラム酒を飲め」と他の学生たちに強いられた。
応じたベンジャミンさんは、立つことも話すこともできない状態に。しかし学生たちは介抱するどころか、パドルでベンジャミンさんを叩くなどしてふざけていたようだ。
■駐車場に放置され…
その後、数名の学生が動けなくなったベンジャミンさんを車に乗せて病院へ。しかし意識のないベンジャミンさんを駐車場に放置し、そのまま現場から車で走り去った。
しばらくたった後、病院職員が倒れているベンジャミンさんを発見し、診察に当たった。かなり厳しい状態だったため、生命維持装置をつけられたという。
医師たちは「死なずにすむ可能性は1%」と診断したが、ベンジャミンさんはその後に奇跡的に持ち直した。
■提訴に踏み切る決意
この件について取り調べを受けた学生たちは、「ベンジャミンさんの件にはまったく関与していない」などと話し、嘘をついて逃げ切ろうと画策したそうだ。
苦しい経験を経て一命を取り留めたベンジャミンさんは、現在21歳。今後については法的な解決を目指すべく、社交クラブと元メンバー9名を訴えたことを明かした。
担当弁護士はメディアの取材に「現在も仕事はできませんし、今後できるようになるかも分からない状態です」「今は学校に戻ることもできません」と話している。
新入生や新入社員を迎え、大学や職場関係の飲み会も増える時期だ。そこで一気飲みを命じるといった行動は、絶対にしてはいけない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)