サイヤング賞投手・バウアー、日本野球とメジャーの“違い”に驚嘆 「本当にクール」
DeNAベイスターズ期待の助っ人右腕・バウアー選手がYouTubeを更新。日本の球場、ファンの熱量に感激する様子を見せた。
先月23日に来日し横浜DeNAべイスターズの一員となった元サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアー選手が16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。日本のプロ野球(NPB)とメジャーリーグ(MLB)のスタジアムの違いについて分析した。
【話題に投稿】日本の球場を体験し感激した様子を見せるバウアー選手
■3年前のサイ・ヤング賞投手
バウアー選手はシンシナティ・レッズに所属していた2020年、最優秀防御率のタイトルとともに年間最優秀投手を意味する「サイ・ヤング賞」(ナ・リーグ)を獲得しているバリバリのメジャーリーガー(通算83勝69敗)。
私生活のトラブルが原因で2022、2023年シーズンの出場停止処分を受けており、今シーズンは以前から交流のあったベイスターズと1年契約を結んでいる。
■ドキュメンタリー番組のような動画チャンネル
来日以降、ツイッターへの写真投稿と同時に、日本での経験をドキュメンタリー風映像にしてYouTubeへアップしている。
10日に投稿した1本目の動画は、空港に到着してから入団会見に臨むまでのダイジェストを公開。また、スポーツショップで日本製グローブを探す様子や、メジャー流のトレーニング術、さらには電車移動やファン対応まで、知的好奇心が高く温和なバウアー選手の人柄が存分に出ている内容。
現在までで約100万再生(17日時点)と反響を得ており、第2弾となった16日の動画では、NPBとMLBの違いについて冷静に分析する様子が垣間見られた。
■スタジアムの雰囲気に感心
現在2軍調整中のバウアー選手は、横浜スタジアムの1軍戦を観戦した後「(NPBもMLBも)野球そのものは一緒。しかし試合を観戦した時の体験はこんなに違う。今夜のスタジアムのエネルギーレベルはずっと最高潮」と、スタジアムの演出などに感心する様子を見せていた。
特にファンの応援スタイルには感情を揺さぶられたようで、自身が過去に出場したワールドシリーズ時の様子と比較しつつ「日本では一度も(応援が)休むことがない。バンドが演奏し、すべてのバッターに応援歌がある。メジャーリーグで主役になったような気分になれる」と分析。
■「アメリカとは違う」「日本のほうが好き」
さらに試合後セレモニーでスタジアム内の照明が暗転し、ファンが持つブルーライトで球場が埋まるシーンを紹介し「本当にクール。花火も上がるんですよ。勝つたびに上がるんですね」とコメント。
「すごいエンターテインメントです。アメリカとは違う。僕個人の意見としては日本のほうが好きです。スタジアム、試合そのものがエンターテインメントなんです」と興奮気味にカメラに語った。
また「疑問の余地もないですが、スタンドの観客はアメリカの観客より一層、フィールドで何が起こっているかを把握しています」と野球ファンのレベルについても言及。「2009年、アメリカ大学オールスター選手として日本で試合を行った時以外で、こんなクレイジーな環境はなかった。だから本当に楽しみ。フィールドに出るのが待ってられない」と笑顔を見せた。