千葉で遭遇したCoLaboの看板、一瞬ギョッとするも… 真下の「3文字」で思わず笑顔に
千葉県・木更津市で見かけた「CoLabo」の看板に一瞬ギョッとするも…。最高すぎる空間であると判明したのだ。
新型コロナウイルスの影響によって「コロナビール」の名前に何とも言えない気まずさが漂ったりと、明確に無関係であっても「名称」が原因の風評被害を受けてしまうのは決して珍しくない話。
さて今回は、千葉県木更津市に店舗を構える「最高の空間」について取り上げていきたい。
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■あの団体とは無関係
JR木更津駅東口から徒歩3分の場所にある「CoLabo」の看板を掲げた店舗。
こちらの名前を見て、SNSなどで大きな話題となっている一般社団法人Colabo(コラボ)をイメージした人も少なくないと思うが、同店はこちらのColaboとは一切無関係である(同店は「L」が大文字表記)。
興味をひかれた記者が店舗に話を聞くと、その最高すぎる正体が明らかになったのだ。
■この空間、最高すぎる…!
前出の看板の下に「ボドゲ」の3文字が並んでいるように、同店はボードゲームスペース、そしてオープンラボとしても営業中。
店名の由来は「コラボレーション」(Collaboration)と「ラボラトリー」(Laboratory)を掛け合わせたもので、担当者は「ボードゲームスペースやフリースペースとしての『コト作り』と、3Dプリンターやレーザーカッターなどがあるラボスペース『モノ作り』を通して、色々な方々とコラボしていきたいという願いで名付けました」と説明している。
そんなCoLaboは2020年7月11日にオープンし、千葉南エリアや神奈川エリアのボドゲファンらに愛され、支えられている空間。熱意あるボドゲファンらによる「オープンボードゲーム会@盤グラdish」なるイベントも頻繁に開催されており、つい先日300回を迎えたのだとか。
長時間ボドゲを楽しむには、快適かつリラックスできる環境が不可欠。担当者が「とにかく機能性を重視した店づくりにしています」と太鼓判を押すように、同店では高機能OAチェア、全面ボードゲーム専用マット敷の広めのテーブル、豊富なボードゲームグッズ、大画面プロジェクター、卓上録画機器を完備しており、ボドゲファンにとってはまさに夢のようなスペースである。
しかも、この手のボドゲスペースとしては圧倒的破格な「1時間100円」で使用できるというから驚きだ。
また同店では、ボードゲームをより快適にプレイするためのグッズ量産に関するクラウドファンディング(5月2日締切)を実施しているほか、ボドゲ向けのタイマーアプリ(Androidのみ対応)を制作して無料公開するなど、どこまでもプレイヤー目線でボドゲファンに寄り添ってくれている印象を受けた。
店舗奥には、前出の通り業務用3Dプリンターとレーザーカッターが設置されており、ファンや事業者の要望に応じてボードゲームグッズの開発・製造・販売や、飲食店などの事業者からの試作品の製作を行なっているそう。
■店舗イチオシのボドゲは…
イチオシのボドゲについて尋ねたところ、挙がったのは「ラミィキューブ」と「ワーリングウィッチクラフト」の2タイトル。
「ラミィキューブ」は4色の1から13の牌が各2枚ずつあり、それらを「同一色の連番」もしくは「全て異なる色の同じ値の札を3枚以上」が成立するよう場に出していき、手札から出し切ったプレイヤーが勝利となる。
CoLabo担当者曰く「10分で覚えられ、老若男女関係なく一生遊べる奥深いゲームです」「短時間で区切り良く遊べることもあり、当店で一番遊ばれているゲームです」とのことで、ぜひ一度プレイしてもらいたい。
「ワーリングウィッチクラフト」は各プレイヤーが魔女となって「魔法で生成した資源を隣のプレイヤーに送り込み、所持限界を超えた分が自分の得点になる」という一風変わったルールが特徴的。
同ゲームは前のプレイヤーから送られてくる資源を予測して上手に増やし、後ろのプレイヤーに渡す「魔法カードコンボ」を組んでいく要素が非常に面白いのだとか。
作成した資源は「魔女釜」に乗せられてプレイヤー間をぐるぐる回り、その間は「どうぞどうぞ」「この材料はいらないよー」といったやり取りが発生するのだ。
■この店舗、融通が利きすぎる
当初、同店のツイッターアカウントに記載された「エゴサーチしてないです」というプロフィールを受け、「やはりColabo問題で風評被害を受けているのかな…」と感じもしたが、取材を敢行した2022年4月時点では目に見える被害などは一切ないそうで、ひと安心。
今回の取材に際し、CoLabo担当者は「当店は予約制ですが、オープンボードゲーム会が逐次開催されていて、多くのボードゲーマーが世界中の面白いゲームを持ち込んで遊んでいらっしゃいます」「千葉県木更津市近辺でボードゲームをやってみたい、楽しみたいという方々をお待ちしております。前日までにご連絡頂ければ、家族や友人のみでの利用も可能です」「木更津市は学校が多い街ですが、開業とコロナ禍の始まりが重なってしまったため、学生さんへのアピールを自粛していました。コロナ5類引き下げの機会に学生さんにも興味もってもらえたら幸いです」と、快くコメントを寄せてくれたのだ。
ボドゲといえば、コロナによって高まった「巣ごもり需要」における人気コンテンツの一つ。ここ1、2年の間でボドゲにどっぷりハマったユーザーも決して少なくないだろう。「もう一歩踏み込んだボドゲの魅力」に興味がある人は、ぜひCoLaboを訪れてみてほしい。
【店舗詳細】
「CoLabo(コラボ)」※同店は「一般社団法人Colabo」とは全くの無関係です
千葉県木更津市東中央2-10-19 ゆみーる東中央参番館3階
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)