事故物件の隣で暮らす恐怖を小学生が告白 「ママと一緒じゃないと眠れない」
独りで亡くなった女性も気の毒だが…。同じアパートで暮らす人たちも真相に大きなショックを受け、今も怖い思いをしているようだ。
孤独死した女性が、長いあいだ発見されなかったアパート。同じ建物で暮らす男の子の「今も怖い」という証言、また遺体が発見されるまでの経緯に『The Mirror』など海外メディアが注目し、改めて経緯を伝えている。
■孤独死していた女性
2019年のこと、あるアパートで暮らす住民たちが「ひどい臭いがする」「虫が出る」と苦情を言うようになった。
それでも管理側は対処を怠っていたが、2022年夏には警察官たちが悪臭がする部屋に突入。室内で白骨化した遺体を発見し、「女性(58)が孤独死していた」「事件性はないようだ」と発表した。
■苦情を無視されていた住民
それからしばらくが経過する今も、悪臭などに苦しんでいた建物の住民は立ち直れないままで、何度も管理側に不満を訴えたが無視されていたと話す。
ひとりは「何ヶ月もウジ虫に悩まされ、まるでホラー映画のようでした」「管理側に相談したのに、ウジ虫の駆除はできないと断られました」と明かしている。
また「ドアの隙間にタオルやシートを詰めて、悪臭が入らないよう工夫していました」「悪臭のせいで、眠ることも食事をすることもできない状態でした」と当時を振り返る住民もいた。
■トラウマに苦しむ男児も
隣の部屋で暮らしていた男の子(12)は「すぐそばで人が死んだ」「遺体が転がっていた」という事実を知って衝撃を受け、今も母親と一緒に寝ているのだという。
男児はメディアの取材に応じ「家に帰るのも嫌なんです、だって“あのこと”を思い出しちゃうから」とコメント。ふとしたことで怖い出来事を思い出して気持ちが沈むようになり、学校の勉強にも影響が出たと明かした。
■住宅協会の声明
問題が起こったアパートを管理する住宅協会の代表者は、「このようなことが起こってしまい、ひどいショックを受けています」「住民を第一に考え、二度と起こらないよう徹底していきます」と述べ、住民には謝罪を済ませていること、再び良い関係を築けるよう努力していることなども明かした。
「嫌なら引っ越せばいい」という声もあるが、家族を連れて生活の拠点を移すことは簡単ではない。このような困った事態を防ぐためにも管理側は住民の苦情に真摯に対処する、また住民同士も互いに注意し合うなどして再発を防ぐしかなさそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)