散髪後の男子中学生が自殺 家族がなだめるも「短くされた」と怒り続け…
少年はその日、理髪店へ行った。予想以上に短くなってしまったことに怒りが収まらず、それは次第に絶望感に変わっていった。
小学校の頃は身なりに無頓着だった男の子も、中学校に上がるとニキビ、汗、臭いなどを気にするようになる。そんな多感なお年頃の男子にとって、もうひとつ大事なのが髪型だ。
インドの『Times Now News』『Free Press Journal』が、ある男子中学生の悲しい自死の話題を伝えている。
■高層マンションで飛び降り自殺
インド・マハーラーシュトラ州のミーラー・バヤンダル市で4日の深夜、13歳の少年が高層マンションから飛び降り自殺を図り、死亡した。
地元警察の発表によれば、少年は地元の中学校に通うシャトゥルガーン・パタクくん(13)。両親と2人の姉とともに暮らしていたが、家庭内でトラブルがあったという話は特にないという。
■バスルームの窓から
「大きな音がし、外を見たら地面に男の子が倒れていた」という住民の通報で緊急車両が次々と駆け付け、シャトゥルガーンくんは搬送先の病院で死亡が確認された。
一家は16階に暮らしており、少年は落下防止安全柵が付いていないバスルームの窓を大きく開け、外に身を投じたとみられている。
■「短く切られ過ぎた」
シャトゥルガーンくんはその日、両親に散髪を勧められ、いとこと一緒に理髪店へ行った。だが「思っていたより髪を短く切られた」と不満を口にしながら帰宅した。
両親と2人の姉が代わるがわる「大丈夫、すぐに伸びるから」などと言って励まし続けたが、彼は鏡を見ては苛立ちを見せ、どうにも腹の虫がおさまらない様子だったという。
■高級マンション前が血の海に
現在、シャトゥルガーンくんの遺体については司法解剖が行われているが、事件性の疑いが完全に否定されたわけではないとして、警察は慎重に調査を続けたいと発表している。
現場は、ミーラー・バヤンダル市で開発が進む「ソナム・ゴールデン・ネスト」という高級マンション街。シャトゥルガーンくんが死亡した一棟では、コンクリートの地面が血の海と化していたという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)