トランスジェンダーの女性の書き込みに反響 「女性用トイレを自由に使いたい」
「ひとりの女性として認めてほしい」と願う元男性。体が男であるため、誤解されて悲しい思いをすることが多いと明かした。
「男として生まれたけれど、これからは女として生きていく」。そう決めたトランスジェンダーの女性が、女性用トイレや更衣室の使用にあたってのジレンマについて投稿し、話題を集めた。
■掲示板に書き込んだ悩み
トランスジェンダーの女性として暮らす人物が、悩みを人気掲示板『Reddit』に投稿。「女性専用の場所（トイレや更衣室）に立ち入るな」と言われてしまうことがあると明かし、「困っています」「女性たちの意見を聞かせてください」と書き込んだ。
この人物の唯一の望みは、ひとりの女性として普通に暮らすこと。そのためホルモン療法も望んでいるが、今後も生理や出産を経験することはない。そのせいで「女性の苦しみはあなたには理解できない」と言われ、悲しい思いをすることも多いと明かした。
■男と呼ばれる苦悩
人から「生物学上は男」と言われることもしばしばだ。また今も恋愛対象が女性であることから、「あなたは女性、特にレズビアンを狙い襲う気なのではないか」と疑われることもある。
しかし女性は現在「恋をしたい」とは思っておらず、同意のない性的関係には興味もない。にもかかわらず、今も体が男のままという理由で差別されるという投稿が波紋を広げた。
■「女性とは違う」という声も
一部のユーザーは、「女性特有の経験（生理や出産など）をしないあなたに、女性の気持ちは完全には理解できないと思う」と主張している。
また「やはり女性と同じとは言えない」「『理解できる』とどんなに主張しても、女性として生まれた人たちに反発されるだけだ」という意見、「女性としては認めないけれど、トランスジェンダーの女性としては認める」といったコメントも書き込まれている。
■「受け入れる」と前向きな意見
しかしなかには「女性として認める」という声もある。「女性だと主張するのなら、あなたは女性なのでしょう」「女性として生きたらいいと思う」「私は女性用トイレや更衣室の利用にも反対しない」というコメントもある。
それぞれが多様なジェンダーを尊重し、より深く理解し合う。それを目指す教育も盛んになってはきたが、誰にとっても理想的な環境の実現には、時間がかかるようだ。
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（文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
