「特殊詐欺の電話」を受けた経験者は… 中高年・首都圏で目立つ傾向も
ルフィ事件などでも注目される特殊詐欺。その電話がかかってきた経験者は…。
かつては「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」などとも言われた特殊詐欺。電話を使って詐欺グループが家族や警察官役などを演じ、金銭を振り込ませたり、受け子と呼ばれる担当がお金を取りに行ったりするものだ。
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■海外を拠点にも
手口が多様化しているため「オレオレ詐欺」では実態に合わないとして、2013年3月に警視庁が新たな名称案を募集。
当時は「母さん助けて詐欺」が最優秀とされたが定着せず、最近では警察内部で使われていた「特殊詐欺」の呼び名を報道でも耳にするようになった。
東京都狛江市で起きた強盗殺人事件の容疑者として、ルフィと呼ばれるグループがフィリピンの刑務所から日本に強制送還され、逮捕。このグループは、特殊詐欺にも関係していたとされている。
カンボジアでも特殊詐欺に関連していたとされる日本人男性19人が警察当局に身柄拘束。国内に移送する手続きが進められている。
■経験者は2割弱
犯罪集団が国際化しているようにも見える特殊詐欺だが、被害者だけでなく被害に遭いそうになった人はどれくらい存在するのだろうか。
Sirabee編集部が3月27〜28日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象したところ、全体の15.9%が「特殊詐欺の電話を受けた経験がある」と回答した。
昨今はメールやLINE、携帯電話のSMSなどを悪用した特殊詐欺もあるが、電話に絞っても2割弱が経験していることになる。
■中高年で目立つ
今回の調査を年代別で見ると、年代が上がると経験率が上がる傾向が見られ、50代では22.2%となった。在宅率や固定電話の有無なども影響しているかもしれない。
インターネット調査のため70代以上の高齢者が含まれないが、自宅にいる時間が長い高齢者はさらにリスクが高い可能性がある。
■首都圏を中心に
なお、地域別では、北関東と東京を含む南関東が2割を超えて突出。首都圏での犯行が数多く行われている状況がうかがえる。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)