「値上げ対策でやっていること」ランキング 男女では全く異なる傾向も
コロナ禍やウクライナ紛争、円安などの影響もあり値上げが続く昨今。世間はどのように対策しているのだろうか。
総務省統計局が発表した2023年2月分の消費者物価指数(総合指数)は、2020年を100として104.0。前年同月比は3.3%の上昇となった。身の回りでも食品や電車の初乗り運賃、ガソリン、電気などさまざまなものの値上げが続いている。
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■物価の優等生「卵」まで
30年あまりデフレが続いていた日本でインフレが起きているのにはいくつかの背景があるが、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的なサプライチェーンへの影響、ウクライナ紛争、また鶏卵の値上げ・品不足では鳥インフルエンザも影響している。
長らく物価の優等生と言われてきた卵の値上がり・不足対策として、政府は養鶏大国であるブラジルからの輸入についても発表した。
企業は積極的な賃上げを行い、従業員やその家族の生活を守る対応をしているが、物価上昇と賃金上昇がともに続く好循環のインフレになるかどうかは難しい情勢だ。世間では、どのような値上げ対策が行われているのだろうか。
■「買う頻度下げる」が3割
Sirabee編集部が、3月27〜28日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、値上げ対策として最も多かった答えは「買う頻度を下げる」というもので、28.1%にのぼる。
毎日飲んでいたビールであれば、2日に1回や週末だけにする、といった方法だろうか。
2番目に多かったのは、「価格が安い他のもので代替する」という声で、22.4%。ビールを第3のビールに切り替えるような対策だ。「量やサイズを下げる」が14.8%、「買わなくなった」が12.8%。
ただ、「何もしていない」という人も21.9%に及んでいる。
■男女で異なる傾向
今回の調査結果は、男女で顕著な傾向の違いも見られる。日用品や食品を買う機会が多いためか、女性は「買う頻度を下げる」という対策が35.1%と圧倒的。何もしていない人は19.0%にとどまる。
一方、男性で最も多かったのは何もしていない人で24.8%。他のもので代替している人、買う頻度を下げている人が2割台前半で続く。女性のほうが値上がりに賢く対応している人が多いのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)