積年の恨みで妻が夫を殺害 「浮気しないで家事と育児を手伝って」と訴え…
大きな発砲音が鳴り響いて夫が倒れ、4人の子供たちが悲鳴を上げたところで妻は我に返った。自分が殺人罪で刑務所に入れば、子供たちはどうなるのだろうと…。
アメリカ・ミシシッピ州の民家で先月、激しい口論の末に、妻が夫を射殺するという事件が起きた。妻の心に積もり積もった怒りと恨みがあったことを、『RADAR Online』『Mail Online』などが伝えている。
■Facebookでライブ配信
事件はミシシッピ州ラウンズ郡の民家で、3月25日の土曜日に起きた。妻のカディージャ・ミシェル(28)が、夫のジェレミー・ブラウンさん(28)を幼い子供たちの目の前で銃で射殺したのだ。
カディージャ容疑者は、なんとその様子をFacebookでライブ配信。浮気相手とみられる女友達との電話に夢中になっている夫の姿を、世間に知ってもらおうとしてのことだったが、夫婦はやがて激しい口論に。
射殺は予想外の出来事だったのか、警察の取り調べに注目が集まっている。
■容疑者の母親もうんざり
この夫婦には4人の幼い子供がいた。容疑者の母親が孫の世話や料理を手伝いに来てくれるのを良いことに、ジェレミーさんは家事や育児をまったくせず、遊びに出かけることもしばしばだった。
そのせいで夫婦は日頃から喧嘩が絶えず、カディージャ容疑者が暴力をふるわれることもあった。事件が起きた当時も夫は自室にこもりっぱなしで育児を手伝わず、容疑者の母親もその様子にうんざりしていたという。
■我慢の限界を超えた妻
事件の直前、カディージャ容疑者の母親は娘に「彼にはもっと子供たちの世話をしてもらって、家族仲良く暮らさなければ」と忠告したが、容疑者の我慢はもはや限界を超えていた。
ジェレミーさんの部屋に向かい、携帯電話を取り上げようとして「俺に触るな」と怒鳴られ、夫婦は口論に。
そこに母親が割って入り「この際きちんと話し合いなさい」と諭したが、両者とも聞く耳を持たず、ついに容疑者は「アンタも彼女も殺してやる」と口にすると、手にしていた拳銃の引き金を引いた。
■「ごめんね」と子供たちに
大きな発砲音が鳴り響き、夫が倒れ、子供たちが悲鳴を上げてカディージャ容疑者は我に返った。
「パパ、パパ」と泣き叫ぶ子供に「ごめんね、パパは死んじゃったの…」と謝り、「私はこれで刑務所行きだわ。でも行きたくない」と泣き出す始末だった。
昨年10月、ジェレミーさんはFacebookに「妻とどうもうまくいかなくなった」などとつづっていた。先月には結婚記念日を迎えたが、もはや夫婦関係の修復は難しかったようだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)