中谷美紀、坂本龍一さんを追悼 「耐え難き苦しみから解放されたのですね」
先月28日に亡くなった坂本龍一さんを中谷美紀が追悼。坂本さんのプロデュースで活動した当時について振り返っている。
■「砂の果実」がヒット
中谷は93年に女優デビューし、96年に坂本さんのプロデュースによるシングル「MIND CIRCUS」をリリースして歌手としても活動。
97年に“中谷美紀with坂本龍一”名義でリリースした「砂の果実」は33万枚を売り上げるヒットとなっていた。
■ニューヨークで訃報を知る
中谷はこの日、「美しい音楽を遺して、ついに旅立たれ、耐え難き苦しみから解放されたのですね。奇しくも教授が長年お住まいだったニューヨークにて訃報に触れ、寂寥感が静かに押し寄せて参りました」と、ニューヨークの街並みの写真を投稿。
「迷い多き10代の頃、教授の奏でる美しい旋律と、そこに忍ばせた不協和音は、暗闇に差し込む一縷の光明のように私を救ってくれました」と当時の交流を振り返る。
■「喪失感は拭えない」
さらに、「教授がご不在となった音楽界の未来を憂えても仕方のないことなのかもしれませんが、喪失感は拭えないものです」と悼み、バッハやベートーヴェン、モーツァルト、ラヴェルら後世に名を遺した作曲家たちに触れつつ「私たちは教授の遺された音楽を道標に生きていくのでしょう」と思いをはせる。
最後は、「何よりも、お側にて苦しみを分かち合っていらしたご家族の皆様のお心が安まりますよう、謹んでお祈り申し上げます」とつづると、中国語、英語でも追悼した。
■ファンからも当時を懐かしむ声
中谷の投稿に、ファンからは「私も10代の頃に初めて坂本龍一さんに触れました。きっかけは中谷美紀さん、あなたでした」「教授の紡ぐ音楽と美紀さんの声が創る唯一無二の世界に、多感な高校生だった私はどっぷりとはまりました」「20年以上経ちますが、今聴いてもカッコよく、時代を問わない名曲です」と懐かしむ声が寄せられている。