550人の子の父親になった精子提供者 虚偽の申告で訴えられる
時には偽名を使って、国際的に精子を提供。国内ではすでにブラックリスト入りの厄介なドナーが話題に。
精子バンクに自らの精子を登録し、550人もの子供の父親になった男性。「近親相姦のリスクを高めている」として、母親たちから非難されている。『Telegraph』『New York Post』などの海外メディアが報じた。
■最大でも25人まで
オランダのドナーキンド財団は、ジョナサン・ジェイコブ・マイヤーさん(41)について、彼が父親になった子供の数を虚偽申告していると批判している。
同国の精子クリニックのガイドラインによれば、ドナーは子供同士の近親交配や心理的問題を避けるため、最大25人までしか子供をもうけられないことになっているという。
■国内ではブラックリスト入り
ハーグ出身でミュージシャンのマイヤーさんには、550人の子供がいるとみられており、すでにオランダの精子バンクではブラックリストに載せられている。
しかし、デンマークやウクライナなどを含む海外で精子の寄付活動を続けており、時には登録の際に偽名を使うこともあるという。またオンライン上で人工授精の望む家庭を探して連絡を取るなど、その方針を変えるつもりはないようだ。
■子供の数を知っていたら…
彼に対して民事訴訟を起こした母親の一人は、「彼がすでに100人以上の子供をもうけていると知っていたら、彼を選ぶことはなかった」「これが自分の子供にどのような影響を与えるか、考えるだけで吐き気がします」と怒りを露わにした。
ドナーキンド財団もまた、マイヤーさんがこれ以上精子を提供しないよう要求しており、保管されているすべての精子を破壊することも望んでいる。
■2017年には発覚していた
マイヤーさんは、2017年には10ヶ所のクリニックで102人の子供をもうけたことが明らかになっており、婦人科医協会から警告を受けていたという。
SNSでは「どうしてそこまで自分の子供を増やしたいんだろう」「地元のサッカークラブに入って、チームメイトの父親がみんな同じだったら…」などのコメントが寄せられている。
なおマイヤーさんは現在、メディアからの質問に対して沈黙を貫いているようだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)