トレッキング中に巨大ヒグマに遭遇した男女 手に汗握る映像が衝撃的すぎる
万が一クマに遭遇した時にすべきこと、してはならないことは? あまり知られていないとてもシンプルな法則に、関心が集まっている。
冬眠していたクマが目を覚ますこれからの季節、山菜採りやトレッキング、キャンプなどで山へ出かける人も多いだろう。万が一クマに遭遇した時に備え、知識を身に付けておくことは大切だ。
アメリカの『NEW YORK POST』が手に汗握る動画を報じ、注目を集めている。
■遊歩道に現れた2頭のヒグマ
「chasing.luminance」のアカウント名で、TikTokに投稿したアレックス・マクレガーさん。10日、ローラさんという女性とともに、アメリカ・アラスカ州の南部に位置する『カトマイ国立公園』をトレッキングしていた。
動画は、原生林の遊歩道を歩くふたりが、2頭の巨大なヒグマに突然遭遇するシーンから始まっている。ゆっくりと近づいてくるヒグマに、「ハーイ」と話しかけるなど落ち着いた感じのふたりだが、ローラさんは「こっちに来るわ!」と少し慌てた様子も見せている。
■まずは話しかける
そんなローラさんに、アレックスさんは「遊歩道から外れて林に入るんだ」とアドバイス。ヒグマに背を向けないように、ふたりは茂みに入って行った。
すると不思議なことに、ヒグマもその場を去って行った。まるで、人間たちを許したかのような瞬間だったという。
じつは、米国国立公園局による「ヒグマに遭遇したら」という講習を受けていたふたり。そこでは、驚かすことなく存在を知らせることが重要だと教わった。まずは落ち着いたトーンの声で「こんにちは」「ハーイ」と話しかけるべきだという。
■ヒグマに道を譲る
そして最も注意したいのは、ヒグマが通ろうとしている道を妨げないこと。遊歩道は人間だけでなく、ヒグマたちにとっても日常で使う「けもの道」であるため、道を譲ることがヒグマを刺激しない最善の方法だという。
さらに、獲物と認識されないことも重要だ。走ったり背を向けたりせず、ゆっくりと木々の中に入る。背を向けずに後ずさり、もしくは横向きに移動するのが良いそうだ。
■世界最大かつ最多のヒグマ
その様子を収めた手に汗握る動画は瞬く間に話題を呼び、現在の再生回数は130万回以上、いいねの数は10万件を超えている。
なおカトマイ国立公園に生息するヒグマは世界最大、かつ世界最多の生息数を誇り、大きいものだと高さ3メートル、重さは680キログラムにもおよぶそうだ。
関東平野とほぼ同じ広さを有するこの国立公園には、ほかにもサケやクジラ、ラッコも生息し、毎年世界中から多くの観光客が訪れているという。
■向かってくる巨大なヒグマ
@chasing.luminance So this was an interesting encounter. You might wonder why we didn’t just walk backwards down the trail? Why did we go into the thick forest? Every other time we saw a bear on the people trail they were just using it as a highway , cruising back and forth. So we were trained to get off the trail and give them the right away while making sure the bear knows we’re there so we don’t startle them. This bear had other ideas… we’re very grateful to the bear school training that helped us keep calm and move out of his way. #bears #brownbears #brownbear #katmai #katmainationalpark #animalencounter #absoluteunit #wildlife #wildanimals #Alaska
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)