求職中のトランスジェンダー女性が不安に 「雇用前に真実を伝えるべき?」
男性として生まれたものの今は女性として生きている人物が、仕事を探すにあたって「就職前にカミングアウトすべきなのか」と悩むようになった。
トランスジェンダーの女性、またはトランスジェンダーの男性として堂々と生きていく。そういう覚悟はあっても、さまざまな場面で「いつ、どこまで明かすべきなのか?」と悩むことは少なくはないようだ。
■求職中の悩みを投稿
男性として生まれたものの、トランスジェンダーの女性として生きている人物が、人気掲示板『Reddit』に悩みを書き込んだ。
最近になってアルバイトを探し始めたといい、「『トランスジェンダーです』と打ち明けるタイミングが知りたいです」「それとも伏せておくべきなのでしょうか」と、ユーザーたちに質問を投げかけている。
■「言わない」という意見が続々
投稿を読んだ多くの人は、「私なら黙っておく」「わざわざ言ったりはしない」「アルバイトなのだから、そこまで伝える必要はないと思う」と判断した。
また「雇う側に偏見があったら就職に不利になってしまう」「履歴書にも“トランスジェンダー”と記載する必要はない」という声のほか、「雇うかどうかは、あなたのスキルを判断して決めることだと思う」「だから言う必要はない」という意見もある。
■事実を伝えた経験者の声
「伝えた」という人の中には、「(女性として生きているけれど)提出する文書に記載した名前が男のままだから」と理由を書き込んだ人もいる。
面接に行き「書類の名前と求職者の“性”が一致しない」と判断されて、混乱が生じないよう配慮したというのだ。なお、この人物の場合は理解ある職場に恵まれたらしく、心配な点は特にはなかったと明かしている。
■理解ある会社で働く選択肢
日本であれば、「LGBTフレンドリー企業」とネット検索すると、多くの企業の情報を得ることができる。
また企業や職場側は、誰もが差別されることなく働けるように、トイレ・更衣室利用などについても十分考え、すでに働いている職員に事前に説明して理解を得るといった対応をとる必要がある。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)