元飼い主に虐待され傷ついた犬を男の子が救う 「僕が絶対に守るよ」
「前の飼い主さんは、優しくなかったんだね」「でも僕は君が大好きだ」と、犬に語りかける男の子。その優しさと愛情の深さに多くの人が胸を打たれた。
体に虐待の傷が残る犬を保護施設から引き取るため、男の子がせっせとお金を貯めて飼い主になった。それでも悲しげな犬に寄り添って優しく声をかける動画に、『Daily Mail』など海外メディアが注目した。
■犬を欲しがった男の子
アメリカ・ルイジアナ州で暮らす家族はかつて犬を数匹飼っていたが、息子が「僕だけのワンちゃんが欲しい」と言い出したことから、「保護施設で暮らす犬を引き取ろう」と思いついた。
その頃ちょうど知っている施設で「15ドル(約2,000円)で引き取りませんか」と飼い主を募集していたことから、息子はさっそく貯金を開始。15ドルを貯めて施設に行き、体にいくつも傷がある犬に出会った。
■凄まじい虐待
以前の飼い主はこの犬を大事に世話するどころか、タバコを押しつけて何度も火傷を負わせるなど虐待行為を連発。それが原因で結局は保護施設が引き取り世話をするようになったが、犬はなかなか立ち直れず、大きな音がするたびに震え上がった。
しかし穏やかで吠えない犬を見て、家族は交流を始めてみることに。「虐待のせいで性格も荒れているかも…」と心配していたが、この犬は大人しく行儀も良かった。
■犬を引き取ることに
息子が犬をすっかり気に入ったため、家族は引き取ることを決めた。それでもしょんぼりとした様子の犬に、息子が話しかける様子を家族が撮影して動画をTikTokで公開した。
動画のなかで息子は「僕は知っているんだよ。君の前の飼い主はあまり良い人ではなかったんだよね」「でもね、僕たちは君のことが大好きなんだよ」と励ましている。
そして「君をすごく愛しているんだ」「だから君を守るために何だってしてあげる」という言葉を理解するように、犬も尻尾を振って息子を見つめた。
■現在の犬の様子は…
家族はメディアの取材に応じ、「ワンちゃんは落ち着きましたし、今では家族の一員です」「息子からは『この子は僕の犬だよ』『世話は僕がするんだからね』と言われるんです」と近況を明かした。
動画を見た人たちからは、「本当にかわいい子、涙が出てしまう」「男の子が犬に語りかける様子にグッときた」「この男の子に出会えたんだもの、きっと再び人間を信用できるようになる」といった声が噴出している。