謝罪文とお金同封で44年ぶりに図書館へ返却された本 「まるでタイムカプセル」

貸し出されたまま、ずっと戻ってこなかった図書館の大事な本。受け取ったスタッフは驚くとともに喜んだ。

図書館

何十年も前に貸し出された児童書が、ようやく図書館に戻ってきた。本を返した人が謝罪文なども添えていたこと、またそれに対する図書館スタッフのコメントを、『The Daily Star』など海外メディアが伝えている。


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■古い児童書が郵送で返却

アメリカ・オレゴン州の図書館に、少し前に小さい荷物が配達された。中を確認した図書館スタッフは、それがかなり前に貸し出したままになっていた古い児童書であることを知った。

また中にあったのは本だけではなく、丁寧に手書きされた謝罪の手紙と20ドル(約2,675円)が添えられていたという。

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■手紙に込められた思い

手紙は「ご担当者様へ」という言葉で始まっていた。そして「本当に申し訳ありませんでした」「この本の返却期限はおそらく1970年代の後半だったと思います」と説明されていたほか、「お詫びの印として(お金も)受け取ってください」と書かれていた。

スタッフがその後に調べた結果、本の返却期限は1979年4月25日だったことが判明したそうだ。


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■図書館スタッフも感激

この件についてSNSで公表した図書館のスタッフは、返却された児童書の貸出時期について「約45年前です」と説明。半世紀近くも前に貸し出された本が戻ってきたことに大変驚いたようで、「まさにタイムカプセルをもらった気分です」と書き込んだ。

またスタッフは、本を送った人物に心から感謝しているとのこと。ずいぶん遅い返却にはなったが、責める言葉はいっさいなかった。


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■延滞料金についての説明も

図書館スタッフは、「貸し出す書籍については、返却が遅れても延滞料金は求めていません」という。

しかし借りた本を紛失した場合には、新たに購入するためのお金を出してもらう方針だと付け加え、「いい機会ですので、返していない本がある方はぜひ図書館に送ってくださいね」と呼びかけた。

図書館に行くとつい何冊も借りてしまう人はいるだろうが、返却期限など制限もある。うっかり返すのを忘れてしまった場合には、なるべく早く返すよう心がけたい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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