引っ越しの手続き、忘れると“法律違反”になるもの 「初めて知った」ネットで驚きの声
引っ越しに伴う手続きに追われている人も多いことだろう。運転免許証の住所変更手続きは忘れると法律で罰せられる恐れが…。
これまで住んでいた場所を離れて新天地に移ると、ワクワクした気分になる。だが、引っ越し前後は様々な手続きに追われ、面倒に感じる人も多いはず。
そんな引っ越しの手続きの中には、忘れると法律で罰せられるものがあって…。
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■引っ越しの手続きで忘れがち
転出届・転入届の提出、電気の使用停止・開始手続き、役所での住所変更──。引っ越しの際はこうした手続きがつきもの。
電話をかけたり、役所に足を運んで必要な書類を書いたりして、うんざりすることも多いだろう。油断すると忘れがちなのが、自動車の運転免許証の住所変更だ。
引っ越しを済ませたら、運転免許試験場や免許センター、各自治体にある所定の警察署に行き、手続きをしなければならない。これをしないと、免許更新を告げる葉書が届かないため、必須の手続きだ。
■「2万円以下の罰金」
この手続き、忘れると法律で罰せられる可能性がある。道路交通法第94条には、「住所変更の必要が生じたときには、速やかに変更手続きを行うように」と記載。守らなかった場合に関しては、道路交通法121条の9で「同法94条に反して運転免許証の住所変更などを怠った場合は2万円以下の罰金に処させる」ケースがあると記載されているのだ。
ネット上では、「警察署に行って初めて知った」「実際に罰せられるケースあるのかな?」「免許証の住所変更してなかったわ。罰金なる前にいこ」「引っ越して1年以上経ってるけどやってねーやばい」など、この手続きを知らなかったり、忘れていた人の声が見受けられる。
■実際に罰せられたケースは?
幸いにも、記者の周りでは、手続きを忘れて罰金を払ったという話は聞いたことがない。実際、直近で罰金になった人はいるのだろうか。
運転免許を管理する警察庁に問い合わせたところ、「令和4年(2022年)中は0件です」(警察庁広報室)とのことだった。昨年手続きを忘れてしまった人はいたかもしれないが、罰金まで至る人はいなかったようだ。
道路交通法では免許証の手続きを行う期間に関して、「速やかに」としか記されていない。この「速やかに」がどれくらいの期間なのか疑問に思う人もいるだろう。
こちらの疑問についてもぶつけてみたが、「『速やかに』というのは条文にある通りです」(前出・警察庁広報室)との回答が寄せられ、残念ながら明白な期間は明らかにならなかった。
現在、引っ越し作業に追われている人は、免許証の住所変更を忘れないようにしよう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)