河野太郎大臣、ペッパーミルパフォの論争に私見 「これってブラック校則に…」
「エラーのときはダメ」という考えに河野太郎大臣は「大人の価値観をただ押し付けてるだけ」。
自由民主党の河野太郎デジタル担当大臣が19日、自身の公式ツイッターを更新。日本高校野球連盟(高野連)が選手のパフォーマンス行為に忠告したことを取り上げ、苦言を呈した。
■高校球児のパフォーマンス
きのう18日、甲子園球場(兵庫県西宮市)にて「第95回選抜高校野球大会」が開幕した。1回戦の山梨学院高校対東北高校の試合で起きた出来事がネット上で物議を醸している。
1回表、東北高校の選手が出塁した際に、1塁上で「ペッパーミルパフォーマンス」を披露。こしょうをひくジェスチャーをするこのパフォーマンスは、野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手やラーズ・ヌートバー外野手が披露し、野球ファンを中心に話題となっている。
■審判から注意
東北高校の選手がこのパフォーマンスをすると、イニング終了後に塁審から控えるように注意され、その後は行われなくなったという。東北高校の佐藤洋監督は試合後、「これだけ日本中で話題になった。なぜダメなのか理由が知りたい」と話した。
高野連は同日中に声明を発表。「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方です」とコメントしている。
■河野氏「これって…」
パフォーマンスへの注意が注目を集める中、河野大臣はこの出来事が取り上げられたニュースを引用して「これってブラック校則につながるものがあるよね」とツイート。
「男子生徒のツーブロック、女子生徒のポニーテール禁止」「下着の色の指定」など、厳しすぎる校則の「ブラック校則」を例に挙げ、高野連の考えとの類似点を感じていた。
■河野大臣「ただ押し付けてるだけ」
また、東北高校の選手は相手のエラーによって出塁していたため「相手のエラーで出てやるべきではないような気がする」といった声もあった。
これについて河野大臣は、「『ヒットのときはいいけど、エラーのときはダメ』というのも『モヒカンはいいけど、ツーブロックはダメ』と同じで大人の価値観をただ押し付けてるだけ」と、例えを用いて私見を明かす。
「何が良くて何がダメか、自分たちで決めなさいとならないとブラック校則はなくならないし、なくせない」と続け、厳しく制限することに否定的だった。
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(文/Sirabee 編集部・栗原コウジ)