看病した男性になついた野生のツル 「ツルの恩返し」的なエピソードが話題に

男性からひと時も離れないツルの姿にほっこり。専門家は「ツルが人間になつくのは珍しい。攻撃的になる場合もある」と話す。

ツル・鶴

動物園で飼育されている動物やペットと違い、野生動物が人間になつくのはかなり難しく、珍しいことだ。このたび、ある男性が怪我を負ったツルを保護して治療してあげたところ、すっかりなついてしまったそうだ。

イギリスの『Daily Mail』や『Oddity Central』が報じている。

【動画】男性のことが大好きな元野生のツル


関連記事:嫌がらせを受けた警察官が仕事を失う 「オナラの悪臭かがされた」と主張も

■仕事中に怪我をしたツルを発見

インド北部のウッタル・プラデーシュ州・マンドゥカ村に暮らす、モハメド・アリフさん(30)。農作業をして生計を立てている彼は、昨年2月、仕事の最中に畑の真ん中で1羽のツルを発見した。

近付いてみると、右脚から血を流したまま動けなくなっており、モハメドさんはツルを抱きかかえ自宅に連れて帰ったという。

関連記事:捕獲されたクマがお気に入りのキャンプ場に帰還 動物学者も驚きの1600キロ移動

■野生に戻そうとするも…

モハメドさんはツルに「バッチャ」と名付け、それからというもの毎日、患部に塗り薬を塗布。竹の棒で脚を固定し包帯を巻き、絆創膏を貼るなどして看病を続けた。

バッチャは次第に回復し、飼われている他のニワトリなどと戯れるように。モハメドさんが仕事から帰宅すると、一目散に近寄って甘えてくるまでになったそう。

そして2ヶ月後の昨年4月、バッチャの足の怪我は完治。野生に戻さなければと、かつてと同じ畑に連れて行った。


関連記事:都内の電線上に出現した2体の生物、その正体に目を疑う 「東京怖い…」の声も

■バイクで移動中も真上を飛行

しかし、バッチャはモハメドさんの後をついて来るばかりで、一向に飛び立とうとしない。

そして常にモハメドさんの後を追い、仕事中は畑を散歩し、バイクで移動する時もすぐ真上を飛ぶ。どこに行くにも一緒のふたりは、お互いにとって一番の親友となった。

やがて冬になり、野生のツルの群れが周囲に舞い降りるように。バッチャもそこに交わろうとするが、彼らが飛び立ってもバッチャは残ったままだった。


関連記事:ゴミ清掃員が教える、栄養ドリンクの“箱の捨て方” 「意外と知らない人多い」

■妻と子供には威嚇の態度

バッチャを発見した当時について、モハメドさんは「血を流しとても痛そうにしていて、何も考えずに家に連れて帰りました。助けてあげたい一心でしたが、まさかこんなになついてくれるとは…」と明かす。

なお、一緒に暮らす妻と子供がエサを持って近付こうとすると、バッチャは威嚇の姿勢をとるそうだ。専門家も「ツルは社会性が低く人間になつくのは珍しい。巣を作る時や家族以外には攻撃的になる場合もある」と語っている。

関連記事:約半数の人が今でも忘れられない 胸に深く刻まれた恩師の言葉とは

■男性のことが大好きな元野生のツル

・合わせて読みたい→嫌がらせを受けた警察官が仕事を失う 「オナラの悪臭かがされた」と主張も

(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

【Amazonセール情報】ココからチェック!